ミラクルカビゴン紹介!(全文無料)
エスカドラです。
クレッフィ採用のロトムレスカビゴン(命名:ミラクルカビゴン)の解説です。
タイトルに「紹介」と書いたのは普通のカビゴンLOでも当たり前のことを説明しないためです。
この欄はCL後に消します。(やっぱり消さずに残しておきます)
CL使用デッキのためCL終了まで一部有料となります。デッキリストの解説のみ(対面ごとの解説は、想定しているものについては触れますが軽く程度)ですが、自信のあるデッキです。カビゴンの戦い方を一応は知っているという方で、CLおよび7連勝バトルで使いたい!という方のみ購読ください。記事はCL終了後に無料公開となります。
私の実績は直近の過去のnote記事に少し記載していますが、昨シーズンはCL福岡、CL愛知で連続でday2進出、連続でbest64になっています(もちろんカビゴンLOを使用しました)。備忘録的にまとめたものになっており少し構成がわかりにくいですが、カビゴンLOを知っている方にとってはデッキリストを知るだけでも価値があると思います。記事内の画像は複数枚になっていますが、見やすさのためにデッキをただ再掲しているため実質1枚です。
(以後、常体)
構築過程とテラスタルフェス環境について
環境とデッキリストが直結しているので先に環境について。
スボミーの発表でガケガニ、サナが注目される
→スボミー登場後は対サナはさらに有利になるが、ガケガニについてはカビゴン視点、毒の継続30点(往復60点)が致命的でほぼ負けマッチである
→毒の対策が必要。
毒の対策としては
①ロストスイーパー(メガトンブロアーも可)
ブーストエナジー古代を全て剥がし切れば勝ちになる。
一方短所として、全て剥がすまでにサイドを複数取られることが想定でき、またデッキとしてはヤレユータンVがよく採用される都合上いれかえカートが複数枚入る。さらに後述③と被るが、スボミー環境でクレッフィの採用率増加が予想され、その対策としてのキャンセルコロンの採用も予想されるためカビゴン側の速度が足りない可能性が大いにある。
②ねっこの化石
海外の凄腕LO・コントロール使いであるsander氏がいわゆるポケカ考察ツイートをして一部界隈で話題になった。ねっこの化石は毒にならないテキストをもち、さらに特性によりガケガニおよびテラパゴスに非常に倒されにくい。エネルギーはピーニャで割れば良い。一方で相手のいれかえ(ラティアスにより自由に逃げられる)が制限できない都合上、ヤレユータンVでくさりもちをサーチ→スボミーにくさりもちをつけてダブルターボエネルギーで30ダメージ+グッズロックという動きは可能であり、対策として機能はするものの少なくとも1枚では勝ち得ないカードである。
純粋に2,3枚採用すれば勝てるようになるかもしれないが…
③クレッフィ
ガケガニデッキが強いのならばクレッフィを入れれば良いというのは誰もが辿り着く論理であるが、カビゴンは従来ロトムVを採用しておりむしろ相手のクレッフィに苦しめられるシーンがあるほど。しかしロトムレスカビゴンでは特に問題なく採用できたため試してみたところガケガニとの相性が逆転したためこの方向性で考えることにした。クレッフィを前に置きアラブルタケをバトル場に出せば相手は1回の手貼りでは逃げられず、毒にもできない。ボスでカビゴンを呼んでも結局逃げられないためそのカビゴンをボタンで回収すれば良いわけである。あとは相手のいれかえとコロンをトラッシュへ送るのみ。
ねっこの化石でも一応は対策になるにもかかわらずクレッフィを採用したのは、
①対戦準備において、ミミッキュスタートの確率を小さくするため(ミミッキュスタートは所謂たね切れ負けのリスクが非常に高い)
②モモワロウex採用の悪デッキに対して勝ち筋が生まれるため
③タケルライコ、レジドラゴ、ミライドンが相手の時にスタートすれば嬉しいため(現在の環境(予想)においてはおまけ程度)
④カビゴンミラーにおいて、特性による対策(アイアントex、サンド、ピジョットV)を封じて五分にもちこめる(勝てているわけではないのでおまけ程度)
などの理由からである。
実際は環境が進み、現在はサーナイトとドラパルトがトップシェアであるが、いわゆる古代バレットのシェア増加によりガケガニのシェアはかなり落ち込んでいる。と言ってもいなくなったわけではないので対策のクレッフィはまだ必要であるという認識である。
構築の意図
デッキリストの紹介にすすむ。
これはロトムVを採用していない、所謂ロトムレスカビゴンであるが、世のロトムレスカビゴンは構築が様々であり、このような、ナンジャモや博士の研究を複数枚採用した構成は珍しいと思われる。
構築の意図としては、まず、
①ロトムレスカビゴンの利点はサイドが取られにくいことである
②(始めに世に出てきたロトムレスカビゴンはトレッキングシューズ採用のもの、流行はポケストップ採用のものであるが、)ポケストップはトレッキングシューズとは相性がいいがサポートをたくさん使いたいカビゴンLOとは相性が特に良いとまでは言えない。またトレッキングシューズは純粋に4枠を占めてしまうし、ポケストップ採用構築はさらに夜のタンカやともだちてちょうを複数採用する必要があり、デッキスロットに問題がうまれる。(多くの構築ではビワやエリカ、クセロシキの採用枚数を減らすことで対応している。)
ということが前提にあり、逆にサポートの現物を減らさないアプローチをとることで、縦引き・ポケギアでも引き込みやすくする、ということを考えて構築した。
また、新環境ではあらゆるデッキがスボミーを入れることになるが、スボミーが場に出ることはカビゴン側の勝ちに直結するためエリカの招待の評価が高くなっている。
スボミー環境におけるおとりよせボックスのバリューについては懐疑的な人もいるかもしれないが、今述べたようにスボミーが場に出た対戦はおおよそ勝ちであるという前提があるため、スボミー(を含む非アタッカーのポケモン)を相手が出してこない場合に自分が強く動ける(=おはやし笛を早く使う)ことを重視して4枚採用している。実際のところ、おとりよせボックスを序盤に使えていない対戦は山の圧縮が出来ていないなどの問題もあり勝率が下がると思われる。要するにないと回らない。
おとりよせボックスを採用しているため、前環境では先攻を取ることも考えていた(先攻1ターン目におとりよせボックスでおはやし笛を2枚サーチすれば速度的に大きなアドバンテージがある他、後続のカビゴンがいない場合にはネストボールを2枚サーチすることも可能であり、おとりよせボックスさえ引けば後攻よりも対応力が高いシーンが多い)が、実際使ってみて(その時はミミッキュを2枚採用していたこともあり)種切れがそれなりの頻度で起きたことと、ネストボール2枚サーチという動きがスボミーによって崩壊すること、またスボミーの登場後はそもそも後攻の取り合いになることを考えて後攻を選択することにしている。
採用カードの解説
まず、エーススペックの採用理由は「強いから」としか言えない。それでは納得しない方のために各エーススペックの利点を挙げるが、決定理由はあくまで「強いと思ったから」としかいえない。また、構築の微調整はエーススペックがミラクルインカムである前提で進めている。
候補となるエーススペック
ヒーローマント、ミラクルインカム、プレシャスキャリー、アンフェアスタンプ、リッチエネルギー、ニュートラルセンター
各エーススペックのメリット、デメリット
ヒーローマント…特にドラパルト対面でファントムダイブを耐えるようになることが強み。
ミラクルインカム…おとりよせボックスとの相性が特に良い。ボスを拾うことが多いだろうか。
プレシャスキャリー…後攻1ターン目に使えば強いが、スボミー環境が非常に逆風。
アンフェアスタンプ…あまり見かけないが、カビゴンLOは時間稼ぎが重要であり、実はアリな1枚。
リッチエネルギー…直近の海外大会で登場した型に入っている。ピジョットVで使い回すが、引けるかが運である(アクロマの執念にサポ権を吐くのは本末転倒になりかねない)。
ニュートラルセンター…カビゴンが採用しているスタジアムの枚数が多いかつ、特定対面で使えれば非常に強力に刺さるが、現環境ではいまひとつ。
ここから簡潔な解説のためにここで一つテーマを設ける。結果的にであるが、この構築のテーマは一言でまとめると多くのカードを「必要最低限の枚数(以下)」で抑えたことにある。「結果的に」と書いてある通り、デッキスロットの問題により構築が自然と定まっていった(従来のロトムV採用型では入れたいカード(いれかえカートやエネルギーなど)を入れたり、強いカード(ビワやボタンなど)を多くする余裕があった)。「(以下)」というのは、サイド落ちまで考慮できていない部分などもあるということである。
まずポケモンについて。
カビゴン…解説は不要だが、特にスボミー環境においてはスタートして最も強い。4枚が最低限。
クレッフィ…入れ替え手段がボタンのみであるため、ガケガニ対面では前後に置く必要があり最低限の2枚。
ミミッキュ…ゴージャスマントをつけてオーガポンexとともにリザードン対策として入れていたが、リザードンの減少によりオーガポンは不採用となった。という前提があり、ゴージャスマントについてはドラパルト対面で有用であったため続投。ミミッキュについては、ブリジュラス対面では悩まずベンチにおいて良いかもしれないが基本的にどの対面でも相手に回答があるため場に出したくない。特に先攻でミミッキュでスタートすると非常に種切れのリスクが高い。一方で偶然相手のベンチがexで埋まることなどもあり、無敵による勝ち筋をデッキに残しておきたい意味で1枚の採用。必要最低限の観点では0枚ともいえる。
次にグッズ。以降の解説でも同じことだが、前提として、たね切れの回避に重点を置いている。
夜のタンカ…ロトムレスカビゴンでは、サイドを5枚取られる対戦は少なく、またエール団の応援やシマボシでもカビゴンを戻せるため、最低限(ほぼ全ての試合で有効的に使える枚数)は1枚であるといえるが、対ドラパルトにおいて2枚目の存在が(確率的な観点を含めて)重要であったため最低限よりも多く採用している。
おとりよせボックス…先述の通り、使えれば強いため最低限の枚数というものはないが4枚採用。
他のグッズ…確率的な観点を含めれば、4枚(ヒスイは1枚)が必要最低限と言っても差し支えない。グッズロックの流行があるため、ネストボールはボウルタウンにしても良いように思えるが、先述の通りスボミーの評価はカビゴンLO視点からすれば低くなるため重なっても使えるネストボールの方が良い。また対面によってはベンチを埋めさせないためにボウルタウンを序盤に出したくないという話もある。
次はサポートについて。ここは少々主観的、感情論的になってしまうが許してほしい。
まず展開系のサポートについて。
ペパー…ハンディサーキュレーターを使う対面(サーナイト、ルギアなど)がある以上2枚からは減らしたくなかった。(サーキュレーターを採用するなら最低限が2枚)
ナンジャモ、博士…アクロマの実験やハイダイ、マツバでない理由は1ターン目からより多く見れるため。ナンジャモはボムが少し悩ましく、博士はカウキャとタンカの巻き込みが痛い。配分は好みの問題であると思われる。サポートが繋がらず負けた時に言い訳をして良いラインの個人的な最低限の枚数。(おとりよせボックス、ポケギア、ミラクルインカム、ペパーの枚数も鑑みて)
妨害系のサポートについて。
ビワやエリカ、クセロシキが2枚なのは必要最低限なのか?という疑問があるかもしれないが、序盤でもポケギアを使って探しにいって良いとする最低限が2枚という考えが前提にある。
クセロシキ、エリカ、ボス…特定の対戦の展開や、特定の対面での活躍を期待しており、その場合にポケギアで探しに行きたい。
野盗三姉妹…対ガケガニでの使用が主であり、終盤までにミラクルインカムを含めて数回使えれば良いという考えである。野盗については必要最低限は1といえるかもしれない。
ビワ…手札を見る役割(部分的にエリカと同じ)、手札のポケモンいれかえ等の重要パーツを落とす役割(ナンジャモ→野盗でも同様の動きが可能)の2つの側面があり、必要最低限は人によって異なるが、現在の環境では多ければ多いほど良いカードであると考える。ボウルタウンや展開系サポートの枚数とせめぎ合いの結果2枚に落ち着いた。
リソース系のサポートについて。
ボタン…最低限の枚数が曖昧なカードではあるが、環境的にイキリンコやスボミーを縛って勝つこともあるだろうし、また先述のように序盤・中盤でもポケギアで触りたいシーンはそれなりの頻度であるため2枚とした。
シマボシ…ミラクルインカムを入れるなら最低限は2枚であるとして異論はないと思われる。サイド落ちは普通に困る。
エール団の応援…夜のタンカを2枚採用していることもあり最低限は0枚かもしれないが、インカムのサイド落ちやシマボシでの連続コイントス失敗などを鑑みると1枚欲しい。
あとはポケモンのどうぐについて。
ハンディサーキュレーター…サーナイトおよびルギア対面において対戦中2枚使えればおよそ勝ちだろうという意味で2枚。サイド落ちが懸念であるが、サーナイト対面に関してはそもそもサーキュレーターとは関係のない進行になることが多く、ルギア対面に関してはルギア側がいかに早く要求を満たせるかにかかっているため、そもそも1枚で良い時もあれば、サーキュレーターをシマボシで戻す余裕が生まれることもあり、むしろ最低限は1枚、なんなら0枚ともいえるかもしれない。
ゴージャスマント…リザードンexはいないものとして考えているため最低限は0枚だが、ドラパルト対面で非常に強力であったため採用とした。
最後にスタジアムについて。
ボウルタウン…先述の通りたね切れの回避に重点を置いているため枠の限り入れた。最低限の枚数は特にない。
シンオウ神殿…ルギア対面で2回貼れば勝ちのため最低限の2枚。ここはシマボシで戻す余裕はないとすべきである。
以上。サイド落ちを前提としていたりいなかったりするがこの点についてもご容赦願う。
(以下、敬体)
各対面の意識等の解説についてはこちらのnote(無料記事)をご覧ください。最近ちゃんとカビゴンを使い始めた友達のケロくんのnoteです。
https://note.com/calm_echium287/n/n90c14e4e5740
さいごに
前提という言葉を使い過ぎてしまった部分があるると密かに反省しています。
この部分の言っていることがわからない等も含めて質問は歓迎です。TwitterのDMに送ってください。
追記12/23
7連勝チャレンジの結果とデッキを共有した方との相談で変わったところについて。
まず自身の7連勝チャレンジの結果は、
ルギア○
サーフゴー○
ルギア○
ソウブレイズ○
ドラパルト○
カビゴンミラー×
で、5-1で敗退でした。
カビゴンミラーはかなり高い理解度で臨んだのですが相手の理解度も十分に高く、詳しく解説はしませんが、こちらのエール団の応援がサイド落ちしてしまい負けてしまいました。
他に危ない局面もありましたが結果的には自分のせいで負けることはなく自信に繋がる結果にはなったと思います。
デッキを使ってくれた人達のCLの戦績について。(勝手に書いています)
ケロさん、いとうさん、とーたんさんに使用してもらい、戦績は10-5、10-5、3-3となりました。
ありがとうございました。
構築変化について
まずday1ではブリジュラスが想定外に多く、構築もシティで流行していたストップ型、ではなくフトゥーを2枚入れたものに戻っていた(?)ので非アタッカーの縛りによる勝ちを狙うなら手帳をなんとしてでも落とす必要があると言う状態になっていました。
野盗を増やすための1枠がどうしても捻出できずネストまたはビワを削ると言う結論になっているのですが、どちらも納得のいくものではないなと言うのが現状です。
ゴージャスマントについては、ミライドンに勝つために必要最低限が1だったのではないかという進展があったのですが、一方day1でブリジュラスが流行したことによりミライドンにブーストエナジー未来が採用されることになり、その場合ゴージャスマントはあまり意味がないと言うことになってしまいました。
ブリジュラスに勝つにはオーガポンいしづえのめんexの採用が効果的だったのではないかと言う議論もあったのですが、ディアルガ入りに有効であるかは確認ができていません。(個人的な予想では十分に活躍可能だとは考えています)
(追記以上)