松代大本営と天皇。

「松代大本営」とは、太平洋戦争末期、現在の長野県長野市松代地区に極秘に建設された地下坑道。米国との本土決戦に備え、天皇、三種の神器、政府・軍の中枢機能などを東京からここへ遷すことを想定して、建設が急ピッチで進められた。
ただ、1945年6月頃まで、天皇周辺では松代への移転はまだ具体的な選択肢ではなく、何より本土決戦の準備に余念が無かった。と同時に、ソ連を仲立ちにして、国体護持を前提にした講和の道を模索していた。ところが、7月中旬にはソ連が仲介役を拒否し、同月26日にはポツダム宣言が発表された。この頃になると、天皇自身も松代への移動を真剣に考えていたようだ。
#松代大本営 #ポツダム宣言

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