夜驚症はなかなか厄介だぞ。
「夜驚(やきょう)」とは、睡眠中あるいは意識が朦朧とした状況にある中で、恐怖に駆られること。幼児に多い。大抵は寝入って1~2時間してから起こる。それまで静かに寝ていた者が突然、起き上がって恐怖を訴える。大声を上げたり、誰かがそこにいると叫んであらぬ方向を指さしたり、そばにいる親などにしがみついたりするが、本人は覚醒しておらず、なだめようと声をかけても効果がない。症状は数分から十数分ほど続く。頻度は一晩に数回の場合もあれば、週や月に1回程度という者まで実に様々。その発作のような症状がおさまると、本人は何事も無かったようにまた寝入ってしまう。そして、翌朝はそうした出来事を全く憶えていない。思春期以降に起こることは稀らしい。医学的には「睡眠時驚愕症」というらしい。ちなみに、夢遊症の人の約8割は、家族の中に夢遊症あるいは睡眠時驚愕症の人がいるという。