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食材の宝庫にいがたで、酒と魚、野菜、肉を堪能! カミフルから古町まで、地元民が愛する居酒屋3選

日本海で穫れたばかりの海の幸、越後平野の肥沃な大地と、澄んだ水源が生み出す野菜や畜産物。そして全国に名を轟かせつづけるお米と日本酒。美食の町として知られる新潟は、まさに食材の宝庫です!

新潟市の中心部、上古町(カミフル )から古町エリアにはそんな新潟ならではの料理、美味しいお酒を存分に味わえるお店が軒を連ねています。

今回はカミフル ・古町エリアを中心に、野菜、魚、肉に分けて新潟産の食材をふんだんに使った居酒屋を3店ご紹介。どれも県外から訪れる方だけでなく、地元民にも熱烈なファンの多い人気のお店です。

新潟の食通が集まる、古町エリア

新潟駅からバスに揺られて約10分、新潟島の中心部に広がる古町エリア。
江戸時代に湊町として整備されたこの一帯は、街の経済の中心部としてだけでなく、外部からやってくる人たちへのもてなしの場としても栄え、現在もその風情が残っています。

お手頃価格で楽しめる居酒屋から、無類の酒好きとして知られる著名人も足を運ぶ名店、さらには歴史と格式を誇る割烹や料亭まで、さまざまなお店、さまざまな人々が入り乱れるカミフル ・古町エリア。隣の席で飲んでいたのが新潟の有名企業の社長だった、なんてこともしばしば。

街を知り尽くした食通たちが集うエリア、といってもいいかもしれません。
それだけ新鮮で美味しい食材が集まる古町。

そんな古町で、新潟の食を全力で楽しむ居酒屋に行ってきました!


”雑多居酒屋 しののめ 古町店”で、新潟の野菜と日本酒を味わう

まずは新潟の総鎮守「白山神社」から徒歩7分ほど。カミフル のメインストリートである古町通と、西堀通をつなぐ路地裏にひっそりとたたずむ”雑多居酒屋 しののめ 古町店”へ。カミフル エリアにお越しの方はぜひ訪れてほしいお店です。

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古民家をまるごと改装したノスタルジックな雰囲気のこちらのお店では、なんと40種類以上の県内産の日本酒と、地物の食材をふんだんに使ったお料理を楽しむことができます。

創作和食をベースに、洋食出身の店主のアイデアをもとに日本酒との相性を考えてアレンジされた豊富なメニューは、年齢や性別を問わず幅広いお客さんを楽しませてくれます。

「古町には海鮮をメインに美味しいものを味わえるお店がたくさんあるので、野菜料理だったり女性にも楽しんでもらえる日本酒だったり、違った魅力も伝えたい」と店主。その店主の心意気から、しののめには新潟産の野菜を堪能できる料理がたくさん並んでいます。

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まずオーダーしたのが、だし巻き卵や真鱈の白子のこぶ焼き、ふきのとうの天ぷら、わさび菜しょうゆ漬けなど、季節ごとの自信作をまとめて味わえる本日の酒菜盛り合わせ(980円)。4品~5品、新潟ならではの美味しさを楽しめるため、前菜にぴったりの一品です。

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つづいてオススメしたいのが、新潟の野菜の魅力をストレートに味わえる新潟野菜のオーブン焼き(980円)。

トロッとした甘さが魅力のやわ肌ねぎをはじめ、かぼちゃやさつまいも、里芋、肉厚しいたけなど、旬の野菜を10品以上盛り込んだボリューム満点の一品。たっぷりと絡んだ焦がしバター&醤油のソースの香ばしい香りがたまりません。ほとんどのお客さんがオーダーする人気メニューです。

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メインには是非こちらを。
2月~4月頃まで限定で提供される、桜鯛のしゃぶしゃぶ(1人前1,200円~)。刺身でも抜群に美味しい身の引き締まった桜鯛をぜいたくにしゃぶしゃぶにすることで、ぎゅっと濃縮された旨味と甘みを堪能することができます。

もちろん日本酒との相性は最高。
こちらに合わせたいのは村上市の酒蔵「大洋酒造」の大洋盛 紫雲本生。熱殺菌処理をしていない新酒の生酒ならではのフレッシュな香りと瑞々しい飲みくちが、桜鯛の味わいをいっそう膨らませてくれます。
ひと切れ口にしては一杯と続けていたら、気が付けば徳利も空に…。

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「せっかく狭い路地裏まで訪ねてくださったのだから、お客さんとコミュニケーションを大切にしておもてなししたいですね。」と店主。
新潟の美味しいものはもちろん、古町に根付く温かなおもてなしの精神も感じられるはずです。

《雑多居酒屋 しののめ 古町店》
住所:新潟市中央区西堀前通四番町737
TEL:025-222-5285
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:不定休
HP:https://shinonome-nishibori.owst.jp/


”旬魚酒菜 五郎 古町店”で新潟の魚を味わい尽くす

“しののめ”から古町通に戻り、北東に向かって歩くこと約10分。
古町通8番町に入って右手にある”旬魚酒菜 五郎 古町店”へハシゴしましょう。

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こちらのお店は料理長が自ら地元の魚市場や生産農家のもとへ出向き、自信をもって提供できる食材だけを仕入れるこだわりよう。

魚介類や野菜はもちろん、安田瓦をアレンジした食器や酒器にいたるまで、ほとんどすべてが新潟産という、まさに地産地消の精神を堪能することができるお店です。

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五郎に来たなら、まずはとにかく海鮮です。
「魚に呼ばれている気がするんですよね(笑)」と市場に行く予定ではない日でも、いい魚が入ったと連絡があれば居ても立ってもいられない、と言う料理長に今日のオススメを聞いてみましょう。

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水温の低い日本海の荒波に揉まれ、キリッと身の締まった海の幸。
噛みしめるほどに口の中に広がっていく魚の旨味を味わい、その余韻に日本酒を合わせれば、新潟を訪れた喜びを感じてもらえるはず。

旬のお造り盛り合わせ(1人前1,600円~)は、佐渡で揚がった目鯛、寒ブリ、のど黒の炙りや南蛮エビなど8種類、新潟県内で揚がった旬の魚介の美味しさ、その真髄を味わうことができます。

“五郎”の肴に合わせるなら、ここでしか飲めないオリジナルの限定酒、五郎酒(480円)をぜひ。創業当初より新潟の蔵元「今代司酒造」につくってもらっている全量純米酒。”五郎”の料理にそっと寄り添うような淡麗辛口で、すっきりとした味わいが人気です。

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“五郎”に来たのなら、名物の五郎めし(580円)をお忘れなく。
新潟の美味しいお米をバターで風味づけし、村上産の焼鮭・自家製の塩辛や梅わさ・筋子・納豆など計10種類をトッピングしたオリジナルの丼もの。
豪快に混ぜ合わせてかきこめば、口の中いっぱいに多幸感が広がります。

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「食で新潟を観光地にしたいんです」と料理長。
料理のことを尋ねると、少年のようにキラキラと輝いた眼で語ってくれました。「この人は本当に自分の仕事に誇りを持っているんだなぁ…」と感じさせてくれます。

そんな料理長が発信するお店のInstagramFacebookでは、仕入れの現場や仕込みの様子を動画で目の当たりすることができます。

新潟の漁師さんや生産農家さんへの感謝、地産地消への熱い思いがひしひしと伝わってきて、お店への期待感がアップすること間違いなし!です。

《旬魚酒菜 五郎 古町店》
住所:新潟市中央区古町通8番町1446
TEL:025-229-5379
営業時間:日〜木 17:30〜翌1:30
金・土 17:30〜翌2:00
定休日:年末年始
HP:http://www.ideal-co.jp/goro_hurumachi.html

昭和の風情溢れる”さい三郎”で鳥料理を堪能

もうすっかり新潟の居酒屋を満喫した??
いやいや、せっかく昔ながらのお店が連なる古町に来たのなら、せめてもう一軒くらいはハシゴして欲しいところ。

五郎を出て、古町通をさらに北東に向かって歩くこと約5分。古町通11番町、昭和の風情が溢れる”さい三郎”で締めくくりましょう。

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新潟県の北部、村上市出身の店主がこの下町にお店を構えたのがなんと40年前。以来、県北の食材を中心とした肴、豊富な地酒のラインナップで、地元の多くの日本酒党に愛され続けています。

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そんなさい三郎でまず食べてほしい一品が、新潟名物「若鳥の半身揚げ」(700円)。皮はパリッと歯触りよく、身はふっくらとジューシーで、どこの部位にかぶりついても美味しさ満点、ついつい笑顔になってしまいます。このボリュームでも、あっという間に平らげてしまう方ばかりだとか。

「新潟で鳥料理?」と思う人も多いかと思いますが、2000年代初頭より県を挙げてブランド=にいがた地鶏が開発・PRされるなど、広く人気を集める食材。こだわりの鳥料理を提供してくるお店もたくさん存在するのです。

ちなみに、「若鳥の半身揚げ」はカレー・ガーリック・塩コショウの3種類の味付けからチョイスすることができて、お願いすれば食べやすいようにぶつ切りにして提供も可能とのことです。

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また、さっぱりとしたとりポン酢(480円)もお店の人気メニュー。
しっとりとした鶏の旨味を味わえる一品で、これぞ日本酒のおつまみ、といったところ。

とはいえ、さい三郎は鳥料理だけではありません。日本酒と相性抜群の魚介類を、お財布に優しい価格で楽しめることも人気の理由の一つ。
店主は今でも新潟市から50km近く離れた岩船や山北の港まで車を走らせ、穫れたての新鮮な魚介を直接仕入れています。

「お客さんにいいものを安く提供するには、自分の足を使わないとね!」とのこと。

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そんな店主の想いが詰まっているのが、こちらの刺身盛り合わせ(1人前1,000円)。アラ、スズキや真鯛など、白身の魚を中心に季節ごとの旬を3品楽しむことできます。

薄桜色につやつやと輝くお刺身は、眺めているだけで日本酒が進みそう。なめらかな舌触りと、ぷりっとした弾みのある食感、魚本来の甘みがたまりません。

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「肩ひじ張らずに新潟の美味しいものを楽しんで欲しいですよね。」
穏やかな笑顔でそう話してくれた店主の言葉通り、さい三郎では財布の中身を心配することなく、新潟の美食を満喫することができます。

「もう年だし、あと10年は無理だよ」なんて店主は笑っておられましたが、多くの人に慕われる下町の良店として、1日も長く明かりを灯しつづけて欲しいものです。

《さい三郎》
住所:新潟市中央区古町通11番町1690
TEL:025-224-8967
営業時間:月~土 18:00~24:00
日・祝 18:00~23:00
※店主が疲れたら早じまいの可能性あり
定休日:火曜日

新潟の美食をこれでもかと味わう居酒屋巡り、いかがでしたでしょうか?
新潟で獲れたばかりの新鮮な食材を、新潟のお米で作られたキリッとした日本酒と味わう。そんな至福のひとときを過ごすことが出来たのではないでしょうか?

これはご紹介した3つのお店に共通することですが、どの店主も新潟の日本酒の素晴らしさを知り尽くした方ばかり。お料理との相性や今の時期のオススメなど、ぜひ気軽に声をかけてみてください。

きっとガイドブックやネットには収まりきらない、ディープな新潟の魅力に触れることができるはずです。

※掲載した金額はすべて税別価格です。

[この記事のライター]
AkissA (Twitter/Instagram)
新潟市在住、目の血走った会社員。
余暇のすべてを音楽活動と旅行、街遊びとワークアウトに費やしています。

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