正月に悪徳業者とバトルしてきた話。
2023年、あけましておめでとうございます。
不穏なタイトルですが、まず自己紹介から。
趣味で作ったペーパークラフトをYoutubeやSNSで発信している神近と申します。嬉しいことに多くの反響があり、海外でも結構バズってたようです。
みなさまの応援に支えられながら三年間続けて来ました。
私が体験した悲しい話をご紹介します。
海外からのコメント
ある時、Youtubeに海外からコメントが。
「あなたのお店でペーパークラフトを買いました!届くのが楽しみです!」
え?
私は自分の作品を一切販売していない。勘違いかと思い事情を聞き、あるTiktokアカウントを教えてもらう。
絶句。
そのTiktokには私のYoutube動画を勝手に編集したものが広告として載せられウェブショップへ誘導されていた。
1個や2個ならともかくアップされたすべての動画が私の作品。
これはかなり悪質と言ってもいいだろう。
しかも本家の私の動画よりかなりバズってる。
これはどうしたものか。
返事来ちゃったよ
ダメ元でTiktokでメッセージを送ると普通に返事が来た。
こういうのって無視されて泣き寝入りってのがパターンじゃないの?
意訳すると、
「私たちはあなたと平和的に解決したい」
「システムの不具合で動画の削除は2週間後になる」
「動画の使用料ロイヤリティを払うから今後も使わせてくれ」
無断で使っておいて平和的もクソもないだろと思いながら、
「ロイヤリティは要らないので動画を消してください。動画を消さないならMicrosoftとMojang(マインクラフトの販売元)に報告する」
こう伝えると
「私たちはMicrosoft Europe から合法的に許可を得ています。だからあなたは報告することは出来ません。」
と返事してきやがった。
なに!?
まさか公式ライセンス商品としてこれ売ってるのか?
本当に公式ライセンス商品なのか?
マインクラフトに関連する商品を生産販売する際は、マイクロソフトMicrosoftときっちり契約を結ばないといけないのだ。
この言葉を信じるなら、この会社はマインクラフトの正式なライセンス商品を嘘の広告で販売していたことになる。
実物と異なる広告で釣って商品を売るのを天下のマイクロソフトが許すわけがない。
この段階で通報を心に決める。
時間は年越し直前。除夜の鐘が鳴り響いている。
このあたりから相手もだんだん怒り出してくる。
盗人猛々しいをまさか年越ししながら体験できるとは。
「あなたがどうしてそんなに怒っているのか理解できない。」
「この収益で6世帯が暮らしている。この人たちの生活を奪うのか。」
いや知らねーよ。
私が言ってるのは自分の商品の動画を使えって事だ。
私が商品の動画を新たに撮影しそれを買い取る案も出したが、
「1500円しか出せない。この商品の利益はとても少ないから理解してほしい。」
だから知らねーよ。
じゃあそんな商売やめろよ。
そんな不毛なやりとりをしている間に年が明けた。
皆様あけましておめでとうございます。
わたしが怒っている理由
実物の商品の写真が一切ないので詳細はわからないが(この時点で最強に怪しい)、私のペーパークラフトを見て注文した人は、実際に届いた商品を見てさぞガッカリしただろう。
私の作品はいわばオーダーメイドで特注品、手間のかけ方やコンセプトが量産品とはそもそも違うのだ。
この商品自体は決して否定しない。正式な物なら自由に商品化して販売すればいいし、むしろ人気になって広まればいいと思う。
しかし、その広告に私を勝手に使うのはやめろ。
知らない間に詐欺の片棒を担がされた気がしてとても不愉快だ。
現在この商品は売り切れ状態。
私の所まで報告が届くくらいだから結構な数が売れたのだろう。
多くの子供がガッカリしたのかと思うと胸が痛い。
2023年1月5日に再販の予定らしい。
動画の削除に2週間かかる理由はこれか。
悲しい怒りが込み上げる。
他にも疲れるくらいメッセージのやりとりをしたが建設的な話は出来なかった。
結末
最後に捨て台詞を残してTiktokアカウントは消えていた。
しかし、私はまだ安心していない。
Tiktokのアカウントなんていくらでも作れるし、ネットショップはまだ残っていて私の写真はまだ使われたままだからだ。
私はマインクラフトというゲームが本当に好きでファンアートという形でこれまで作ってきた。
今までやってきたことを踏み躙られた気がした。
勝ちか負けかでいうなら精神的には負けたのかもしれない。