
現状維持バイアス
現状維持バイアスとは、現在の状態に大きな価値を見出し、変化を避けようとするバイアス(考えの偏り)のことです。
多くの人は現状維持バイアスによりにデフォルトを変えません。
わたしの計画する起業において最初の大きな関門がこれです。わたしが働いている業界では、再委託している取引先を変えることは滅多にありません。その為、既存の会社が安定して取引している中に新規参入というのは容易ではなく、相手がよほどの事情を抱えてない限り取引先を変えることはありません。現に今わたしが働いている会社では、再委託している取引先に業務不履行を発生させたりと色々問題を起こす会社や、我々から全く信頼されていない会社があります。
しかし変えることはありません。仕事ぶりや契約金額がどうこうよりも、変えることが面倒なのです。問題のある会社の契約金額はむしろ他の取引先より高いので、変えない理由はそれしかありません。(土地を借りている、会社の幹部同士の繋がり、政治家が関わっている等の特別な事情は除いて)事務手続きが1番大変だと思いますが、業務を1からお伝えするのも相当大変です。引継ぎなんてどの会社も当然のようにほとんどしません。大きな現場になればなるほど顕著です。変えるタイミングがあるとすれば、最悪20〜30年に1回くるかこないかくらいしかないと思います。とにかく我々の業界では取引先の変更は滅多にないのです。
ただ反対に考えれば、一度参入出来れば安定して取引が続く可能性が高いです。デフォルトになるからです。これはこの業界の会社が倒産しにくい理由の1つです。ストック型ビジネスの中でも強い部類に入ると思います。
どうしたら参入出来るかについては、作戦を立てています。会社によっては昨今の人手不足から、一部再委託、業務縮小の流れが大きくきています。
募集していても正社員の応募がこない。契約社員、派遣、業務委託でまかなっている。そういった事情や現場があれば、参入出来るのではないかと考えています。小回りの効く下請はどこの会社も欲しがるものです。(特に相見積の需要は今だに強力です)
まずは信頼してもらえることが第一だと思っています。その後に行動経済学から学んだ 知識を用いて新規参入を計画したいと思います。
関わっていく人達と信頼を築き、自分がデフォルトになれるように頑張ります。