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北野くんはきっと今もエンジェル伝説。

世の中の人間の悪意の話を見聞きすると、彼を思い出す。
北野誠一郎…エンジェル伝説の主人公の男子高校生だ。

北野君の顔が怖すぎることと天然すぎることで、様々な誤解、勘違い、すれ違いを生んでいく、ギャグ漫画だけど落ち着いた雰囲気で、疲れた時に読みたい漫画です。

すれ違うさまも面白んですけど、なんていうかエンジェル伝説は漫画そのものが発している空気感が好きなんですよね。

明らかなボケのシーンも面白いけど、名もないクラスメイトのなんてことないセリフの一つ一つとかも面白い。
登場人物たちがボケてるつもりなくてだいたい天然ボケ。
それでツッコミ不在で話が進んでいったりするから、ボケの温度が低いままのボケ空間がジワジワと漫画全体に広がっていく感じがする。
ツッコミは読者の心に委ねられています。読者もツッコまなくて良いか。
「あ、あぁ~…」って思いながら読むのが良いのかも。

そんな感じなので疲れている時にも読めてほんわかできるタイプのギャグ漫画です。

そして北野君は本当に優しいから、北野君はこの世のことをきっと「悪意はない」と解釈しているから、自分が黒い気持ちになった時、北野君が実在したら話してみたいなと思い、私はエンジェル伝説をめくるのです……。

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