伊勢丹のシューフィッティングサービス「YourFIT 365」が最高すぎた件。#4

1.パンプスが嫌いすぎた就活生

私、パンプスが大っっっ嫌いでした。
パンプスだけじゃなくて、ヒールのあるサンダルやローファー等、
「足の甲が覆われてない靴」全般が本当に嫌いでした。

全体重がかかるつま先、割れそうな爪、水膨れ、靴擦れ、、、
パンプスを履くことに対する代償が多すぎやしませんか。

パンプスを履くと、
(足痛い、足辛い、足痛い、足辛い、、、)
が頭の中を占めてしまって、何にも集中したり、楽しんだりすることができませんでした。

どんな服装でも足元は絶対スニーカー。
どうしてもパンプスを履かなければいけない時は、数日前から超憂鬱でした。

「前世でパンプスに村でも焼かれたんか???」
というほどパンプスを憎しみ恨んでいた私にも、
やってきてしまったのです。。。就活が。。。

2.靴好きの彼氏からアドバイス

就活が始まっていくにつれて、
私のパンプスへの愚痴は日に日に増えていきました。
というか、パンプスへの恨みつらみが止まらない(苦笑)

散々私の愚痴を聞かされてきた彼氏は、私と違って靴が大好き。
1日1回は、「靴欲しい...」と呟くような人。

私はその言葉を聞くたびに、
(パンプスを履く機会がないから好きでいられるんだろうなぁ...)
と、本気で思っていました。
人の趣味をそんな風に思うなんて失礼なヤツですね、、、反省、、、

でも、本気でそう思ってしまうほど、とにかくパンプスが嫌いだったんです。

来る日も来る日もパンプスへの愚痴を吐いていたところ、

「一回足のサイズを測ってみたら?
ピッタリの靴を履けば、気持ちが変わるかもよ?」

と言われました。
私はそれを聞いて、

「そんなわけない。
サイズがピッタリでもパンプスが苦行であることに変わりはない。」

と却下しようとしましたが、押し問答で根負け。

渋々調べてみると、
伊勢丹新宿店に「YourFIT 365」というシューフィッティングサービスがあることが判明。しかもサービス自体は無料。

伊勢丹新宿店なら、化粧品を購入しに訪れたことがあるから安心だと思い、
三越伊勢丹のアプリをインストール・会員登録して申し込みました。

希望の日時を選択し、
「靴のお悩みやご希望があればご記入ください」
的なページがあったので(うろ覚えですみません...)、
就活用の靴を探している旨と一緒に
パンプスへの恨みつらみを記入欄にぶち込んで送信。

(※このように八つ当たりしてはいけません)

あとは当日を待つばかり。
この時も「どうがんばってもパンプスは苦行」という信念はそのまま。
なんならそれを証明してやろう、くらいに思ってました(頑固)。

3.「YourFIT 365」実際に受けてみた

いざ当日。

場所は、伊勢丹新宿店2階の婦人靴売り場。
「Fitting Lab」というブースがあり、小さな受付らしきところでスタッフさんに声をかけ、予約の者ですと伝えた。 

担当してくれるスタッフさんから最初にサービスの説明を受けます。

3D計測器で足の形を測定して、それをもとに私にピッタリな靴を探してくれるらしい......!
しかも、自分の会員ページにその情報が送られ、私の足に適合率が高い靴を自分のスマホからいつでも見られるという。

(詳しくは公式サイトをご覧ください👇)

なにその画期的なサービス……!!!

(すげぇ……)
と思っている間に準備が整い、早速計測。

片足ずつ3D計測器に乗せると、器械が足をスキャン的なことをして計測してくれます。
このとき、私は裸足+スカートとレギンスを少しまくった状態で計測しました。
もし、このサービスを受ける場合は足首までを簡単に出せる服装で行くと良いかもしれません◎

計測が終わり、データを整えて送ったりしてもらっている間に、
今日サービスを受けに来た意図を説明。

予約した時に書いた靴の悩み(パンプスへの恨みとも言う)、
就活でも使えそうなパンプスとレースアップシューズを両方試してみたいと伝えました。
レースアップシューズを試したいと話した時に、驚かれたりツッコまれたりすることなく、スッと受け入れてくれたのが個人的にとても嬉しかったです。

4.衝撃の結果

結果をお店のタブレットで見せてもらって(自分のスマホからでも見れます◎)、計測結果を説明してもらいました。

スタッフさん(以下 ス)
「お客様の足長(足の縦の長さ)は、両足とも23.5㎝と一般的な大きさです」

私「サイズ合ってたんですね、良かったです!」

ス「ただ...」

私「?」

ス「お客様の足囲は左右で1サイズ異なります。お客様の左足の足囲がD、右足についてはCと、平均よりもかなり薄くて細い足でいらっしゃいます。」

私「え?! 私の足って細いんですか?!パンプス痛いの足が大きいから、なんなら幅広甲高だと思っていました...」

ス「とんでもないです、というか、足囲Cは中々いらっしゃらないです。」

私「そ、そうなんですね、、足囲、、C、、、」

ついてきてくれた彼氏(以下 彼)
「いつもいくつの履いてたの?」

私「前買ったパンプスは...EEEとかEEEEとか......」

彼「え......?」

私「Eだと痛いから大きいサイズ履いてたけど逆だった…?そんなことある?どういうこと......?(混乱)」

ここで私の足形を公開します(誰得)。
自覚なかったけど、客観的に見てみたら確かに薄い!!!

この画像は自分のスマホからも見れます!!
面白すぎて、この写真をつまみに酒が飲める。。。

5.感動のフィッテイング

この結果を受けて、スタッフさんが私に合う靴を探してきてくれました。

2~3足くらいかな?と思っていたら、
一気に5足ほど、合計8足くらい試させてくれました。(断らなければどんどん試させてくれそうな勢いだった。)
しかもどれも何故か私好みのデザイン。
スタッフさん、神......!!

足囲が左右で1サイズ違うので、

・左足が若干窮屈になるかもしれないけど、右足のワイズCに合わせるパターン
・右足に中敷きを入れて足囲を足りない分をカバーし、右足のワイズDに合わせるパターン

の両方を試させて頂きました。
(私は前者の方がしっくりきました◎)

持ってきて頂いたパンプスを履いてみると...... 「?!?!」

今までに経験したことがない、足全体が包み込まれているかのような履き心地。
歩いてもかかとがカポカポしない。
つちふまずのところに隙間ができない。
足囲のサイズがピッタリだから、足の甲を靴がしっかりホールドして支えてくれる。
そのため、足がつま先の方にずり落ちない。つま先が痛くない。
つま先に力入れなくても靴が脱げることがないので、リラックスして歩ける。

「私は本当にヒールを履いているのか……?」
と疑って何度も足を見てしまうほど、これまでのパンプスとは履き心地が違いました。こんな世界線があったのか......。

私のワイズがCなのに対し、ワイズEEE~EEEEのパンプスを履いていたのは、
Aカップの胸の持ち主がFカップのブラジャーをつけているような、
90㎝サイズの洋服がピッタリな赤ちゃんが160㎝サイズの洋服を着させられているようなことだったんだな……と思いました。

驚きが隠せないまま、レースアップシューズも試着。

「レースアップシューズ、めちゃくちゃかっこよくないか…?」

なんだかんだ言って、正直「レースアップシューズ=男性の靴」という偏見が抜けきっていませんでした。
だから、履いてみたい気持ちはあるけれど、多少なりとも違和感が出てしまうのではないかと懸念してたのです。

ですが、実際履かせて頂くと、違和感どころかとてもフィットしていました。サイズも印象も。
リクルートスーツにはもちろん、社会人になってからオフィスカジュアルとして履いても上品だし、普段着に合わせてもおしゃれな印象になることを確信しました。

一緒についてきてくれた彼氏も驚いていました。

めちゃくちゃ悩んだ末に今回はレースアップシューズを購入しました。
パンプスも感動の履き心地でしたが、レースアップのデザイン性に加点、軍配。

6.感想

本当にこのサービスを受けてよかったです。

改めて、良かった点をまとめてみると、

・自分の本当の足のサイズを知ることができた
・サイズが合っているものを履けば、パンプスでも快適に過ごせることが分かった
・パンプスとレースアップシューズ、両方の魅力を体感できた
・スマホから、自分の足形や自分に合う靴を見ることができた

自分の足に対する認知と靴選びが間違っていたことを痛感しました。
これで、かなり靴から感じていたストレスを減らすことができたと思っています。

今回は予算の都合上、レースアップシューズ1足しか購入できませんでしたが、またお金が溜まったら、この日最後の二択まで残った6.5㎝ヒールのパンプスを買いに来ると誓いました。

このサービス、特にパンプスで辛い思いをしたことがある人はぜひ行ってみてほしいです。大袈裟ではなく、見えている世界が変わります。

また、このサービスを受けた上で、パンプスを強制する社会は改善した方が良いと改めて感じました。

一般的な足囲のサイズはE~EE。
多くの市販品はこのサイズを基準に作られ、売られていると思います。
でも、それ以外のサイズの人もたくさんいるはずです。
つまり、市販品や会社規定の靴では苦しい思いをし続けなければいけない人も多いはず。
サイズの合わない靴は、健康を損ないますし、能率も下がります。

見栄えやマナーなどを気にするあまり、もっと大事であるはずの個々の健康や能率をないがしろにする社会は変えていくべきではないでしょうか。

「YourFIT 365」またはこれに準ずるサービスを受けることで、靴の世界が広がって、靴が楽しめる人が増えるといいなと思います。
また、こういったサービスや知識が広がることは、靴を強制されるような風潮をなくしていってくれるのではないかと考えています。

誰もがいつでも強制されずに自分の足に合う靴、好きな靴を履ける世界が来ますように。。。

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