なんかもっと単純に 笑ってたいよな
ジャニーズWESTというアイドルグループがいる。
ジャニーズ事務所所属、関西出身者7名で構成された今年デビュー8年目を迎えるアイドルグループ。
好きだ。
といっても、私はファンクラブにも入っておらず、CD・DVD・雑誌全部買っているというわけでもなく、Youtubeやバラエティ・ドラマなどを追いかけるお茶の間ファンの1人にすぎない。
なんせジャニーズWESTを応援し始めたのはこの2年ほどの出来事なのだ。
長い間ファンをしてきた皆さんにとっては、「そんなんで語れんのか」と叱られるかもしれないけど、自分はこの通り慎重派かつ変なところで行動力が無いので、「やりたいけど出来てない」を言い訳にしようと思う。
知らないことが多すぎる。
だけど、好きなものは好きと言いたい。
だから、
これまで、私が、私なりにジャニーズWESTというグループと向き合ってきて、その中で感じた、
彼らがなぜこんなに魅力的なのか、
その理由を、
今日は書いてみようと思う。
ジャニーズWESTと私の「好き」が完全に結びついたのは、
2020年6月放送の「CDTVライブ!ライブ!」のパフォーマンスを見た時。
こんなに瞬間的に落ちてしまうことがあるのだろうか、
というくらい曲にもグループにも一目惚れしてしまった。
「証拠」という曲である。
疾走感に溢れた、「カッコよくて、元気が出る」という最強な曲。
私はもともと消極的な質をまぁまぁ強くもった人間なのですが、
この「証拠」がリリースされた頃、
色々あって、その時期は「人前では笑って元気でいる自分」と、「些細なことで悲しくなって涙を流してしまう自分」との境界線というか、バランスというか、感情のコントロールが難しくて、
それが自己嫌悪につながって、正直辛かった時期だったのです。
だからかな、この曲のこの歌詞が刺さって。
それでいて、この歌を歌ってるジャニーズWESTのメンバーのパフォーマンスがとても力強くて。
歌に、表情に、説得力があったんです。
きっとこの曲は、このパフォーマンスが無ければ成立しないんだ、と確信できるほど。
何かもう、こんだけ魅せられたら、
そのパフォーマンスを見てる間は色々忘れて、
この人たちの空気にのまれても良いかな、と思えたし、実際のまれてた。
昔から、アイドルは男女問わず好きだった。かっこいい、かわいい、キレイ、面白い。
色んなアイドルがいて、アイドルとはこの世のあらゆる努力の結晶だと思っていた。
嵐、関ジャニ∞など、ジャニーズも広く好きだった。
でもこれまで、ジャニーズWESTのアイドル性に惹かれたことはなかった。
あの日、「証拠」を歌うジャニーズWESTは私の知っているジャニーズWESTでは無かったのです。
衝撃的だったし、はじめて、ジャニーズWESTのする「アイドル」はかっこよくて好きだ、と思った。
それから、ジャニーズWESTが気になって、気になって、この2年ほど、密かに、こっそりと応援してきた。
配信ライブを見たり、昔のライブDVDを見たり、バラエティ番組を見たり、
知れば知るほど、素敵なグループだと思う。
カラフルで繊細な表情、どんな感情にも寄り添ってくれる歌声、あらゆる展開を肯定できる無邪気さ、ジャニーズWESTの原点は、そのグループの歩みにあるのだと改めて思った。
高め合えて称え合える関係性、それでいて、メンバーが「仲良しこよしで何があかんねん」と素直に言えちゃうところ。
そして、
私の感じている、ジャニーズWESTというグループの最大の魅力について、
それは、
「なんかもっと単純に 笑ってたいよな」という歌詞が全てなんじゃないか、と今は考えてる。
これは、ジャニーズWESTの7枚目アルバム「RainboW」に収録されている「春じゃなくても」という曲の歌詞である。
あまり気にせずに、流れに任せて、とりあえず「やってみる」。
ジャニーズWESTにはそんな雰囲気が少なからずもある。
挑戦的、というよりも流動的。
音楽面では、ジャンルにとらわれない楽曲、演技やバラエティでは、どんな役も、どんなロケも、意欲的に取り組み続けている。
彼らの原動力は、
「やりたい!」という強い意志というより、「やってみよう」という自然な行動力であるような気がする。
むしろ、変化を楽しんでいるようにみえる。
ジャニーズWESTの才能だと思う。
私はそこに憧れるのかもしれない。
私は消極的だし、色々考えすぎる。
もっと自分の感情に正直に、真っ直ぐに、人やモノに向き合って生きていきたいけど、相変わらずそれは難しい。
こうやって理想の自分を掲げたって、「変わりたい」と心で強く思ったって、いざ行動に移そうとすると、うまくできなくて落ち込むのだ。
時々ジャニーズWESTを見ていると、言葉や形にこだわらなくても良いんだ、と思う瞬間がある。
私は、私のままで、それでも生きていくだけで。
これからも、できること、好きなもの、大切なもの、また少しずつ増えていって、
なんかきっと、うまくいくんじゃないかな、と。
そう思えるのは不思議で、嬉しい。
私は彼らに励まされていたのだ、と気付くのだ。
だからこそ、この「春じゃなくても」という曲はジャニーズWESTを体現したような曲だと思った。
彼らの空気に触れるだけで、心がどこか浄化されたような気分になる。
ふっと気が楽になる。
ジャニーズWESTは公園みたいな人たちだと思う。
どんな人も参加できる場所。
自由で、素朴で、出会いのある場所。
都会にも田舎にもそれはある。
懐かしいところにも、知らないところにも。
私は、昔から、街の中で公園を見かけると何だか愛しく思ってしまうのです。