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今年の夏は豊橋に来てみりん

こんにちは!生まれも育ちも愛知県、トラベルライターのめぐみです。私の地元豊橋市は、都会過ぎず田舎過ぎず、ひかり新幹線も停まるし、雪もほとんど降らないし、住むにはとってもいい場所です。ですが、何があるかって聞かれると、何があるんだろ~とちょっと考えてしまいます。

観光名所と言えるほどのものもない。特産品といえば、うずらの卵、紫蘇、キャベツ、ちくわ。うーん、なんだかちょっと地味…? いや、どれもおいしいのは確かですっ。豊橋名産ヤマサのちくわは豊橋市民が誇るソウルフード。紫蘇が入ったはんぺん「青じそ揚」なんて子供のころからの大好物。

実家の愛猫は他のちくわは食べないくせに、ヤマサのちくわだけは盗んで食べていました(笑)

なんですが、「豊橋においでよ!」と友人を誘うには、どれもちょっとパンチが足りない…。何か友人の気を惹くような目玉はないものか…と考えていたら、ちゃんとありましたよっ。これからの季節にぴったりの、しかも豊橋ならではのイベントが!

なぜそこまでして?やけど必至、命がけの手筒花火

火の粉が降りかかる中、微動だにしない男たち

「手筒花火」を見たことはありますか?長さ1メートルほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が抱えながら揚げるという、なんとも豪快でアグレッシブな花火。その火柱は大きいものだと10数メートルにもなるんだとか。

この手筒花火が見られるのは、豊橋市を中心とする愛知県東三河地方と、静岡県のごく一部だけ。中でも豊橋市は、「手筒花火発祥の地」といわれ、夏から秋にかけて色んな神社でその光景を見ることができます。

この手筒花火、なんと揚げ手が自分たちで作っているんです!資格を取った地元の男衆が、竹を切るところから始まり最後の火薬を詰めるところまですべて行うことが伝統になっています。

切り出した竹に縄をぐるぐると巻き、火薬を詰めて完成。かなりの重労働だとか。

そして、自分で作った花火を自分の手で揚げる。轟音とともにオレンジ色の火柱が上がり、落ちてくる火の粉をあびながら仁王立ちで立つ男たちの姿は圧巻。最後に「はね」と呼ばれる衝撃音とともに、炎が足元に吹き出す爆発で幕を閉じます。子どものころは、「あつそう!」「こわい!」「なんでわざわざこんな危険なことを??」と思っていました。しかし、実際にこれをやっている知り合いによると、「苦労や手間、危険を乗り越えた先に感動がある」のだとか。

「炎の舞」

手筒花火の一大イベント「炎の祭典」では、20本余りを一斉に揚げる「炎の舞」も見られます。時間にしてたった30秒。この一瞬に込められた男たちの気迫と炎の美しさを体感しに来てみませんか?

花火の後は、やっぱりちくわ!

居酒屋「広小路でんでん」 

豊橋といえば、“ヤマサのちくわ”。他のちくわと比べて魚の風味がとっても濃く、歯ごたえもしっかり。その分ちょっと高級、でも美味しいんです。いやいや、いくら美味しくてもちくわで人は呼べないよ…と思いきや、ありましたよ。連れていきたいお店がっ。

豊橋駅前にある「広小路でんでん」。ヤマサのちくわ直営の居酒屋で、練り物・おでんが看板商品。なかでも名物「握りちくわ」は、なんと工場直送のすり身を生から自分で焼いて食べるセルフ炙りちくわ!花火を鑑賞した後は、アツアツ焼きたてのちくわ片手に一杯といきましょう!

焼く前の生ちくわ
焼き加減はお好みで

ちくわ以外にも、愛知ならではの味噌おでんもいただけます。クーラーの効いた店内で食べるおでんもまた美味しいかも?

豊橋もいいもんじゃん

長年住んでいると当たり前すぎて何を紹介していいのやら、と思いましたが、豊橋もなかなか良いもんじゃん?愛知は東京と大阪の間の「通り過ぎる場所」なんておっしゃらず、たまには途中下車して立ち寄ってみりんね~。


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