見出し画像

石原よしずみです!

2020年暮れに行われた、一番面白い女性芸人を決める大会「女芸人No.1決定戦 THE W(ザ・ダブリュー)2020」でピン芸人の吉住さんが4代目チャンピオンになりました。たまたまYouTubeを見ていたら、EXIT、生見愛瑠、前回覇者の3時のヒロインが応援ブースでライブをしていて、それに誘われてリビングでテレビをつけました。

チャンピオンになった吉住さんは「なりきり芸」というのか「設定コント」というのか。「デートに遅刻した女審判の彼氏とのやりとり」だったり「銀行強盗に入られた(いつ死ぬかも知れない状況)だからこその告白」だったり。ある意味特殊な設定だからこそ浮き彫りになる恋愛の哀しさ/面白さをめちゃめちゃ達者な演技力で表現します。

2020年9月に『アメトーーク!』で「若手女芸人」くくりの回がありました。お笑いコンビ・ラランドのサーヤさんが登場して、めちゃめちゃインパクトがありました。サーヤさんは芸人兼会社員をしていて、広告代理店に勤めているそうです。(しかも、なんとラランドは、M1グランプリ2019で準決勝まで進んでいる実力派です)

そのサーヤさんが女芸人を「見た目インパクト」「キレイ系」「リアクション」「トーク・ネタ」と分類した番組企画に「分析のしかたが古い!」とバッサーッと斬って捨てます。ただし少し前までは「見た目インパクト」の部分を「ブサイク」と平気で書いていたので、「(そこのところは)成長を感じた」とちょっとだけスタッフを褒めます。

さらに「容姿イジリや、女芸人が男芸人に告白してフられる番組演出もどうかと思う」と畳みかけると3時のヒロインの福田麻貴さんが強く共感します。「サーヤちゃんは自分が『女芸人は体当たり、インパクトないとあかん!』という考えを改めるきっかけになった人です。サーヤちゃんがこういう発言をしだしてから、わたしも男芸人と同じようにトークでいけるようにならないとなと思うようになった」と言います。

一方、ガンバレルーヤのよしこさんは、前から最近の容姿イジりを否定する風潮に動き辛さを感じると言います。「キレイとか可愛いとか褒められるのは好き!(笑)」。だけど、ずっと身体を張ってきたのでそれだとこまる。期せずして社会の価値観が芸人のあり方とクロスしているのが浮き彫りになりました。ネットでも賛否割れたようです。

住吉の芸の面白さはさーやさんが「発言」しているようなことを「お笑い」として成立をさせているところです。ちなみに女芸人の話は女芸人の話だけにとどまらずに男女格差の大きな日本社会の話ともかぶってくるのかなとおもいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?