あの扉の向こうに『眠りから覚めたとき』
あの扉の向こうには
「
現実と夢の境目にて
キミと出逢い
過ごした時間を振り返り
右肩に寄りかかる
寝顔を見守る。
いい感じで馴染んで
程よく甘い関係性を
無理なく一緒に居られ
理想的に過ごせている。
これまでも
そしてこれからも。
そっと頭を撫でて
程なくボクもソファーで
眠りに落ちた
はず・・だった。
『眠りから覚めたとき』
ベッドの上に居た
なぜかキミは右肩に居ない。
そういえば
キミの名前を思い出せない
想い出は確かに記憶にあるのに。
あんなに愛し合ってた時間も
あの大げんかした日も。
管に繋がれた左手は
ただ病室に寝かされたまま
甘くて長い夢を
ただ見ていたのかもしれない。
夢ならば、あの記憶も
やがて消えてゆくのだろう
もし現実だったなら
このまま残り続けて・・。
今はまだ理解出来ないまま
もう少しだけ眠りに尽きたい。
もしかしたら永遠に・・。
」
そんな『眠りから覚めたとき』傷つき横たわっているボクが居た物語。。