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あの扉の向こうに『通りすがりの星空』

あの扉の向こうには


気がついたらこんな時間

急ぐ訳は無いけど

職場を出る。

いつもの橋を渡り

駅へと歩くなか

今日は星が多い事に気づく。

多いといっても

いつもよりかってだけで

この空気の汚れた街では

そんなに見えるわけでもない。

広がる星たちを

少しだけ眺めていると

運よく流れる星をみる事が出来た。

久々に観たソレは

とびぬけて輝かしいものでは無く

どちらかと言うと地味で

素朴な流れ星だった。

誰かが去った証として

その姿を見せてくれた事

機会を与えてくれたことに感謝して。

見ず知らずの星といえど

その最期をこのような星として

告げられる意味は大きい。

ここで見る星は限られているけど

きっとどこかでその最期を

見届けてくれている人がいる。

これで心置きなく

星として流れてゆけるから

もう少し夜空で輝けたなら。



そんないつか、ボクも誰かに見届けられ流れてゆけると感じた日の物語。。

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