
Photo by
snafu_2020
あの扉の向こうに『見慣れた景色でも』
あの扉の向こうには
「
いつものリズムで歩いていると
右手に見えてくる丘がある
そばの横道に入り長い坂道を登りきると
そこは街一面を見下ろせる場所
なにかボクの中でモヤモヤする時
街を見下ろして心の霧を晴らす丘
その場所を初めて訪れたのは
まだキミと出逢って間もない頃
ただふらふらっとランチの食後に
散歩してて一緒にみつけた
夜に行った時は街の灯りで
とても煌びやかな夜景がひろがり
景色をバックにキスもした
そんな場所を今は一人で訪れている
どんなに『見慣れた景色でも』
やがて変わっていく事を
ボクは実感してるから
またこの景色をキミと見れたら
なんて事は思わない
ただこの
『見慣れた景色を』最後まで見届けたい
やがてお互いの記憶は薄れても
ボクだけは
この『見慣れている景色を』忘れずにいたい
君といた想い出が薄れたとしても
残るあとわずかな日々の足跡として
」
そんな『見慣れた景色に』一度でも、またキミが現れたならと、今でも密かに願う物語