部活動地域移行の先行地区より現状を伝えます
部活動地域移行について情報発信しています
私の住んでいる地区では部活動地域移行の先行地区として、休日の部活動を地域の指導者に委託して練習しています。
私はその地域の指導者として、部活動の文化を衰退させない為に活動してます
部活動地域移行がどの様な形なのか?それによって保護者、生徒達がどの様に変わったのか?これから地域移行を検討している地域の参考になる様に書きたいと思う
休日部活動の地域移行が始まりそれと同時に教師の働き方改革も始まりました
①教師の働き方改革という名のもとに、部活動がなぜか悪役になり、週の部活動は平日2,3回に制限。一回の練習時間は45分までになりました
→その事によって保護者からは大クレーム、地方議員からも改善を求める事態になりましたが、変わる事はありませんでした
②休日部活動を顧問先生が行う事を禁止。その分の休日の部活動を外部指導員が行う事になりました。
その外部指導員を私がやる事になりました
自治体4中学がひとつの中学校に集まり練習をするのですが
担当している部活動では4校の部員数は
部活登録で約50名
休日部活動登録者約30名
実際の練習参加者10-20名
この事からわかるのは、よくテレビで生徒がインタビューを受けて指導者から指導を受けれて嬉しいと一部を切り取って放送されますが
外部指導員の私が聞いた実際の生徒達の声は
•他校の生徒達と練習するのは嫌だ
•遠く離れた他校の学校まで行って練習をしたくない
•親の送り迎えができないから参加できない
③メリハリの無い生活を送る事によって、全体の学業の成績が落ちた。全国学力テスト平均以下
部活動の時間を減らして、教師と生徒達にゆとりが生まれても成績が良くなるという訳ではない
④生徒達が輝ける場、部活動というよりどころが無くなり登校拒否児童が増えた、県内トップクラスの登校拒否児童数になった
⑤隣町との練習試合や県の大会ではボロ負け、試合をやる前から諦める生徒多数
⑥自主性や主体性が無くなり、小学生の延長の様な生徒が増える
⑦学校は部活動がなくなるので部活動から派生するあらゆる交流や活動がいっさいなくなる
⑧外部指導員の指導の日(休日)は、送迎が必要な生徒は出席しない。上手な生徒は他の常勝クラブに行く。レベルが中くらいでコミニケーションが高い子は参加する。レベルが低くコミニケーションが取れない子は参加しない。
⑨部活動顧問をやりたくない教師がその学校に集結する為にやる気のない教師がその学校に増える。負のスパイラルが始まる
顧問の先生はそもそも練習を見にきてないし、生徒達に任せている。教師の残業が多いのは部活動のせいではない
⑩生徒達のやりがい生きがい、成長の場を奪う事になる。
⑪部活動などの教育行政があの地域はやばいと言う噂が保護者達父兄に広まる
⑪専門的な指導を受けれるとの事だが、部活動で専門的な指導を受けたいのは一時的で
子供達は楽しく仲良く部活動を楽しみたいだけ。
学校の管理化の元で、放課後に掃除が終わったらみんなで仲良くしたいだけ、この時間や空間が大事
部活動がなくなるとその時間空間が無くなり
不登校が増える
地域指導者はそのスポーツの指導はできるが、生活指導はできない、その指導者によっては勝利至上主義になり着いて来れない生徒も出てくる。
部活動はその学校単位でみんなが切磋琢磨して苦楽を共にして成長する事に意味がある
部活動を地域に移行したら、昔のゆとり教育の様になる。生徒やその保護者にゆとりを与えれば、ゆとり時間を有効活用して学習するとの事だったが
裕福で時間のある家庭は有意義に時間を使ったが
裕福ではない家庭はゆとりはなく、子供達は時間やエネルギーを余らせた
結局ゆとりの時間は何もやらなかった
部活動の地域移行も同じ結果になる
では
どんな形がベストなのか?
難しく考えずシンプルに
学校の管理化の部活動でたまに指導員が各学校に訪問して指導する形がベストだと思う
部活動は社会の縮図で生徒達の成長に欠かせない活動である。部活動は無くしてはならない