素人がNovel AIを使ってみた話
作ってもらったもの
TRPGで昔から気に入っているキャラのイラストが欲しくて、
Novel AIに書いてもらおうと試してみた。
最終的に完成したイラストがこちら。
kawaii.
もはや脳内ではお兄ちゃんお兄ちゃんと声がする始末。
まあ、この子のお兄ちゃんも脳裏にいるので私ではないのだが。
それはさておき、マジもんの素人でも簡単にできちまうことがわかってしまったので、せっかくなので記録をつけることにした。
興味を持ってる人が「このくらいなら私/俺でもできる」という判断に使えるくらいのただの記録ではあるが、興味があれば以下も読んでみてほしい。
Novel AIにとりあえずお金をチャリン
まず書いておくが、無料ではない。
もともと誰かに依頼をするつもりだったので、
それよりはるかに安い10$/monthなんて即決である。
一番安いプランでも十分にいじれるらしいとは聞いていた。
始め方はここを参考にさせてもらって、サクっと5分程度。
とりあえずお試し出力だ!
とりあえず文章からの生成にトライ。
魔術的なものがあるらしいって聞いたので、以下のテンプレの一部を使わせてもらった。
呪文のうち、分かりやすそうな2つだけ指定してDeepL翻訳へ。
全体フォーマット
色鉛筆で描かれた、
主題
赤と白のカジュアルなワンピースを着て、緑の髪を黄色のリボンで片方だけ結んでいる女の子
翻訳後
Colored pencil drawing of a girl wearing a red and white casual dress with green hair tied at one end with a yellow ribbon.
生成結果
すげえ! 一回目でちゃんと赤と白ワンピの緑髪の女の子が出た!!!
とはいえ、素人としては速く結果が欲しいところ。
技術的にどれだけすごいのかなんて関係ない、はよ私に完成品を見せろ。
今回私が描いてほしかったキャラクターは、
トップにあるような、幼いサイドテールの少女なので、「little girl」「side pony tail」など足りない部分を補いつつ、試行錯誤。
十分にkawaii…….のだが!!!
この子は私の脳裏にいる子じゃないので、まだがんばる。
この辺で配信中に、NovelAIの呪文を書いている別の方をTweetを紹介してもらって、ここからはそちらを使用することに。
英語の文章力が低くても使いやすい単語ベースの記載形式でとても助かる。
髪の色が指定と違うが!?
赤はいいとして白のワンピ要素どこ行った!?
黄色のリボンはどこ行った!?
と、素人にしては難しい題材に選んでしまったのか、
なかなかAIに理解しやすい記載にならない。
ただ、一個ずつ解決すれば前には進みそうだったのでトライ、トライ。
髪を結うリボンが黄色にならない
ワンピースに頻繁にリボンが付くために、ワンピースに黄色リボンがついたので「yellow hair ribbon」のように記載するようにしたのだが、
どうもこれが「yellow hair」で黄色の髪と判別されているようだった。
想像している蝶結びのリボンが「bow」というらしいので、試してみる
そこはかとなく漂う某東の紅白巫女のかほり。
いやそれより胸元のリボンは黄色なんだけど髪のリボンは赤いんだが!?
これに関しては、髪形の直後に黄色いリボンと書くことで安定しだした。
サイドテールが上手くいかない
クおおおお神クオリティきたあああああ!?!?!?!?
イラストは完璧なのだが、ツインテだとイメージと違う!
あとやっぱりそこはかとない赤白巫女っぽさがすげー気になる!!
で、サイドテールって英語でなんて書けばいいんだよ!?
Side Tailじゃ駄目だったんだよなア!
と配信で嘆いていたら「Side Ponytail」という有益な情報を頂く。
あなたが神か?
ワンピースの色がどっかにいく
うん、サイドテールだ、いい感じだね。
ところで赤いワンピースはどこに行った? 背景か? 背景なのか??
「dress in white and red」は「white and red dress」よりも認識率が高いのだが、それでもたまに真っ白なドレスや真っ赤なドレスが出てきてしまう。
そこで「服のパーツを指定したほうがよさそう」と更にアドバイスを貰う。
「Dress with red skirt in white for the chest part.」へ。
ついにいい感じの画像が出始める
うおおお!! いままでで一番望んだことを満たしてる!!!
でも、もうちょっと!もうちょっと幼くなりませんかね!?
ここでかめしばの脳裏にひらめく6文字
もっとkawaiiをよこせ!!!!!!!!
うおおおおおおkawaiiを末尾につけただけで幼くなったああああああ!!!Novel AIくん。きみとはうまい酒が飲めそうだ。
真面目に考えると、kawaiiタグをつけられるのは幼い絵が多いのだろう。
ここらで表情とか細かい指定を始めていたのだが、
そこでとってもイイ一枚が。
これだ!!!
普通に絵の依頼をしたらこの時点でOK出しちまうんだけど!!!
せっかくならもう少しこだわってみたい。
あとはもう少し印象を柔らかくして、サイドのリボンを黄色に!!!!
ということで、それらしいものを見つけたので第二の機能、
「既存画像からの派生」にチャレンジしてみる。
既存画像からの派生
右の方にある数値によって変更量を調整できるらしいが、
素人にそんなことがわかるか! デフォルトで行けデフォルトで!!!
ど、ドキドキしちゃうんだが…!?!?!?!?
ただでさえ性癖に刺さる画像を生成しててドキドキしてるのに、
4人に同時に見つめられると困るんだが!?!?
平静を装いつつ、再生成を繰り返すも右上が最高に刺さって一端保留。
もうすこし遊んでみたかったので別の手段も試してみる。
まったく別の画像から始めてみる
もともと私の脳内キャラクターは一度、あるゲームで描いてもらっていた。
三千界のアバターというゲームで発注したイラストがあるので、
それをもとにAIに作ってもらったらどうなるのか? という実験である。
画像と文字の両方を取り込んでくれるっぽいので、
実質的には今までの組み合わせになるようだ。ふむふむ。
元イラストは権利的なものが気になったのでここには載せないが、
元にして作られたイラストは、その属性をかなり強く引き継げるようだ。
桜の並木道っぽい背景がついた全身画像を取り込んだ場合
背景をキャラクターとして認識してしまった。
今回作ってほしいのは背景ではないので今回は背景を切り取っていったが、
出来上がった画像を見るに、画面構成まで指定して作ることができそうだ。
ちょっと絵心がある人ならば望みの物を作り上げるのは簡単だろう。
私は素人なので、背景を投げ輪ツールで消し去って使うことにする。
ついでに今回は全身ではなくバストアップで十分なので、トリミングも。
使ったツールはコレ
レッツ生成!
変化量を変えると構図まで変わることがあるらしい。
出てきた4つの画像から気に入ったものを選び、そこからさらに派生して…と私好みの世代をわずか5世代経たところで、求めていた絵柄に出会う。
やわらかそうなほっぺ!
デフォルメされて幼稚化したワンピース!
これだ!!!!!
このキャラクターはとにかく人懐っこく子供っぽいのを想像していたので、
ほぼこれで完成としたい。
あとひとつ、せっかく完成とするならポニーが見切れてるのが勿体ない!
更に言うなら、もう少し長い方が好み!!!
ということで、古のペイントツールで髪の長さを弄る。
これをもとに再生成してみた
適当にペイントで追加したその適当さすら踏襲して画質の荒い髪が伸びた。
私の画力では無理があるようだが、コピペすれば何とかなりそう。
と、何世代か経ていくと、世代を経るごとに品質が劣化することに気づく。
右下の肩部の服や髪が顕著で、画質が大きく下がってしまっているようだ。
おそらく私のペイント画像が問題という仮説を立て、長さは断念した。
後に、StrengthとNoiseの値が近いと劣化傾向が強いとわかったのだが。
だが、やっぱり、見切れてるのはもったいない!!!
Edit Imageの消しゴムで余計な部分を消す!
いい感じ!!
あとは、私が消した後をいい感じにAIがごまかしてくれればOK!!!
ん、んんん~~~~!!!
目元とか全体の雰囲気はさっきのが好きなんだよな~~~!!!
ということで、いい部分だけを貰うことにする。
Photopeaでリボン周辺だけをなげわツールで切り取って、
元の気に入った表情の子のリボン部分に上書きペーストすれば…
完成
うおおおおおおおできたあああああああああああああkawaiiiiiiii !!!!!!!
終わりに
素人にしては欲張りなほどこだわってしまったので4時間かかったが、
望むイラストを手にすることができた。ありがたい限りである。
「イイ1枚」として挙げたものを出すまでにだいたい2時間くらいだが、
サイドテールやリボンに強いこだわりがあったという理由のせいなので、
ある程度身に着けている小物にこだわらなければ1時間で満足のいくものと出会えそう、というのが私の主観だ。
これはAIにイラストを描いてもらったことすらない個人の所要時間なので、知識があればあるほど早くなる可能性がある。
(知識があればあるほどこだわってしまう説に関してはノーコメントだ)
ただ、使い道を考えて作っていなかったのが少し失敗だった。
「Twitterなどのアイコン」と「キャライメージの為のバストアップ」の、
二つを兼用すべくバストアップからアイコンを切り取ろうとしたのだが、
アイコンを切り取って使うと、この子の表情が全く見えなくなるのだ。
デフォルメ表現の強みだなあ、ということを理解しながら、元に戻した。
今はアイコン用のデフォルメイラストを別にまたAIに描いてもらうのか、
それとも今回描いてもらったAIイラストを設定資料として人間絵師に依頼するのか、またいろいろ妄想が広がって実に面白かった。
次回は背景やポーズ、構図などにも挑戦してみたい。
追記
アイコンも作った。
いい…笑顔です…
立ち絵の方も、リボンの色と瞳もちょっと差し替えた
愛があれば画力がなくても投げ輪のコピペで何とかなるらしい!
ちなみにバストアップとアイコンの2枚でちょうど10$使い切った。
いいお買い物でした。