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【読書日記】5/30 ながーいおつきあいなのです。「あさりちゃん リベンジ」

あさりちゃんリベンジ(102巻)
 室山まゆみ 小学館

「なんと なんと 令和の時代に、あさりちゃんが帰ってきました!」と帯にありますが、本当に「なんと なんと」です。
私は、昭和の小学生だったので、学年誌に連載されていた頃からのながーい読者です。

浜野家のあさりちゃん4年生(時々5年生&高校生)、タタミお姉ちゃん6年生とサンゴママとイワシパパの4人家族とペットのうにょ、小学校のお友達や先生と楽しくにぎやかに過ごす毎日が綴られています。
日常系の漫画かと思いきや、時折ファンタジーやSF、本気で怖いホラー展開もあって、結構面白く、大人になっても新刊を買い続けておりました。

タタミちゃんは、読書好きですが、持っている本にタイトルも書きこまれていることも多く、タタミちゃんが何を読んでいるかをチェックするのも楽しみのひとつでした。
室山まゆみ先生が読書好きなんだろうな~と思っております。
漫画に古今東西の色々なネタが散りばめられていることも多く、私は「ニーベルンゲンの指輪」の物語を最初に知ったのはあさりちゃんの特別長編でした。
後々に、「ニーベルンゲンの指輪」の物語を読んで、「あ、これ、あさりちゃんの話のもとだ」と気付いたのですが、おかげでジークフリードがまったくかっこよく見えなかったものです。

それはさておき、私があさりちゃんと同級生だったころから読み始め、今では私の子供たちがあさり・タタミ世代を追い越しているのですから、不思議な気がしますが、102巻も変わらず楽しく読みました。

思い起こせば、私が小学生の頃、我が家では原則として漫画は禁止でした。例外的にゆるされていたものが学年誌に掲載されていた「あさりちゃん」と「ドラえもん」だったので、私にとって特別感がある漫画です。

我が家の場合は、多分、母の教育的配慮で
少女漫画→「色気付くのは百年早い」
少年漫画→「乱暴、残酷な場面を見せたくない」
ギャグ漫画→「ことばづかいが悪くなる」
ということだったのだと思います。
表向きには、「漫画を読むと目が悪くなるから」と言われていましたが、それは、活字の本だっておんなじだし、と(心の中で)思っておりました。

特に母が厳しかったというより、昭和の後期頃までは漫画は子どもに好ましくないと考える大人はそんなに珍しくなかったような気がします。
同じ頃、学研漫画(ひみつシリーズ)や偉人の伝記マンガ、歴史マンガなどが次々と刊行されはじめました。そちらはむしろ積極的に買ってくれていて、日本の歴史シリーズは、新刊が発売されていくのと同じタイミングで全巻買ってもらいました。
「漫画」が、社会的な評価が高まっていくちょうど変遷の時期だったのではないかと思っています。
そんなことも懐かしく思い出しています。

私の子どももあさりちゃん、結構楽しんで読んでいるようです。親子で楽しめるのもうれしいものです。
室山まゆみ先生、ありがとうございます。

小学館マークもあさりとタタミ