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BUMP OF CHICKENのライブと曖昧な日常/非日常の境界とタスクシュート 【ユタカジン】
かめりんです。僕はBUMP OF CHICKENが大好きです。
小学6年生のときくらいに彼らの音楽に出会って、そこからずっと聴き続けています。
たまにこのnoteを書くときにも彼らの楽曲の歌詞を引用したりしています。例えば、初めて書いた以下の記事の中の、新たに得た時間感覚について表現した『beautiful glider』の一節など。
そんな愛してやまないBUMP OF CHICKENのライブに行ってきました。
もちろん、この記事はユタカジンへの寄稿なので、詳細なライブレポートを書くつもりはありません。
今回は、タスク管理手法であるタスクシュートのログを眺めながら、BUMPのライブに参加したあとに感じた、日常/非日常の境目の曖昧さについて伝えようと思います。
BUMP OF CHICKENとタスク管理を並べて話すマニアックな記事はこの記事くらいでしょう。どちらか一方にしか関心がなくても、どうか最後までお付き合いください。
もしライブレポートに興味がなかったら、「記憶の断片をログに残す」まで飛んで読んでくれると嬉しいです。ライブレポートだけ読んでもらっても構いません。
Sphery Rendezvous 愛知公演2日目
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詳細なレポートを書くことが目的でないとはいえ、全くライブのことを話さなかったら伝えたいことも伝わらないので、簡潔に当日のことを振り返ります。
ちなみに「Sphery Rendezvous」というのは今回のツアーのタイトルです。
ライブ当日の朝、開催地の愛知へ新幹線で向かいました。着いたらその足でグッズを買いに一旦会場まで行って、その後チェックインしてしばらくしてからライブ参戦という流れ。慣れたもんです。
そしてスムーズにグッズを買えるシステムが本当にありがたい。
新幹線の中では、きっとライブで演奏されるであろうアルバム『Iris』収録曲に浸っていました。
『青の朔日』を聴くとなんとなく『fire sign』を思い出す。なんでかな。
— かめりん|タスクシュート認定トレーナー (@kamerin_bu) September 16, 2024
グッズを買って身にまとい、荷物を最小限に抑えて、会場に向かう。
何度もBUMPのライブに足を運んでいるので気持ちは落ち着きつつも、
今日はどんな曲が聴けるかな、どんなライブ演出があるんだろう、といろんな想像を巡らせてワクワクしていました。
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そして開演。
ライブのネタバレはしたくないので曲について具体的には触れませんが、
これほんとにアルバムツアー…?と思うくらい思ってもみなかったいろんな曲を演奏してくれたり、これは定番のライブのノリだ!と全力で乗っかったり、BUMPの4人の雰囲気満載のMCにめちゃくちゃ笑ったりと、本当に幸せな空間でした。
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記憶の断片をログに残す
さて、ここから少しずつタスク管理と絡めたお話。
当日はざっくりとTaskChute Cloud 2でプランを立てて、ログを取りながらライブに参加しました。当日の記録はこんな感じ↓。
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ライブが終演してから、計画退場の待ち時間やホテルまでタクシーで揺られている間、どうにか覚えていることを記録に残しておこうとタスクに紐づくノートに当日のセトリや記憶に残ったMCを断片的に残していきました。
ほんの数十分前のことだったはずなのに、セトリもあっさりと記憶から抜け落ちてて、
真ん中のステージ(恥ずかし島?)でやった3曲目ってなんだったっけ、、と話していたら隣の見知らぬお兄さんが「あの曲だよ」と教えてくれました。
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タスクに紐づいた形でノートが取れると、そのときのログを詳細に残しておけるので本当に便利です。
こうして記事を書いている今でも、その時のログを読み返せばあの時の興奮が鮮明に蘇ってきます。
記憶の断片、それも言葉だけを残してあるので、そこに残っていることは当時のごく一部でしかありません。ましてや他の人が見てもなんだかよくわからない言葉ばかりが踊っています。
しかし、それは僕に取ってはとても大切なもので、それを読むだけでその時の空気感とか、曲が演奏される前の静かな瞬間に飛び交うメンバーを呼ぶ観客の声とか、本当に楽しそうに演奏するメンバーの顔が映し出されたモニターの映像とか、そういったことが生々しく頭の中に映し出されます。
もともと「ライフログ」として記録自体にそこまで関心はありませんが、こうした特別な日のことを残しておくことで、記憶の鮮度が長持ちする気がします。
さらにタスクシュートは、その前後の行動もそのままの形で記録を取っていくことができるので、なおさらその時のことが思い出しやすくなります。
おすすめです。
非日常と日常の境界のあいまいさ
ログを眺めているともう1つ気づくことがあります。それは日常と非日常の境目はとてもあいまいだということです。
再びタスクシュートのログを載せてみます。実際にライブに参加したときのログはオレンジ枠で囲った矢印で示された3時間18分です。
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これを見ただけでは、この「Sphery Rendezvous@バンテリンドーム」という特別な時間すらも、他の行動の記録に並んでいます。並んでいる「だけ」と言ってもいいかもしれません。
その前後に並ぶのは、移動したり、ご飯を食べたりと、いわゆる「日常」的なことです。ここには載ってないですが、ご飯を食べたあと風呂に入って歯磨きをして寝ています。
僕にとってのBUMP OF CHICKENのライブのような特別な時間は、ときには「非日常」と表現されることが多いと思います。しかし、こうしてログを元に具体的な行動を見てみると、その「非日常」的な時間は「日常」的な時間に挟まれています。むしろ、非日常な時間が日常的な時間に埋め込まれている、溶け込んでいる、そんな感じです。
もちろん、普段行かない名古屋に行ったり現地の美味しいものを食べたりすることも非日常と呼べるかもしれません。しかし、明確に「これは非日常だ」と区切ることは難しいでしょう。普段あまり意識することはないですが、そういった「非日常」を「日常」と区別することは意外と難しく、その境界はとてもあいまいなものだったりします。
わざわざ日常と非日常を区切らない
翌日帰っている途中、一緒にライブに参加したパートナーは「日常に戻りたくないなあ、仕事したくないなあ」とこぼしていました。
こういった気分は、何か楽しみにしていた一大イベントがあったあとの気分としてよくあることだとは思います。ただ、僕はその言葉を聞いてなんだかもったいないと思ってしまいます。
このときの頭の中では、「ライブに参加する」という非日常と、その後に続く「仕事をする」という日常に線を引いています。その線の向こう側にある「日常」に目をやっています。そして、そのことを考えている「非日常」側の「今」まさにどんよりとした気持ちになってしまっています。
せっかく楽しい思いをしていたはずの「非日常」側の今の気分も落ち込んでしまうし、絶対にやってきてしまう「日常」もできれば避けたいネガティブなものに感じてしまう。非日常側も日常側もどちらも気分が下がってしまうものになってしまいます。なんだかもったいないなあ、と感じてしまいます。
そう考えると、わざわざ日常/非日常の区切りを設ける必要ってあまりないんじゃないかと思います。楽しかったことは楽しかったこと。それが終わったあとに地続きに続いていくことはそれはそれで淡々とこなしてく。
明確に日常と非日常を分けずに、そのグラデーションの中を生活していくことができれば、いわゆる「日常」もより満足感を持って過ごすことができそうな気がします。
「記憶の断片をログに残す」に書いたように、タスクシュートで記録を取っていれば、わざわざ区切りを設けなくてもその時のログを振り返ることで当時の興奮をまた思い返すことができます。
今回のライブに限らず、各人のそういった特別なイベントの時にそうやって記録とともに過ごせると、豊かに感じられる時間がどんどん増えていくと思います。やってみてください。
記事中で紹介した、タスクシュートを実践するアプリ(TaskChute Cloud 2)はこちら。
本記事はタスクシュート協会メンバーが運営する「ユタカジン」への寄稿記事です。
ユタカジンとは「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマとして、時間や習慣、タスクシュートなどなどにまつわるお話が連載されていくマガジンです。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
ぜひ本マガジンをフォローして日々のささやかな楽しみにしてください。
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