スマブラ大会撮影のお悩み相談
オッスオラ第六天魔王!(これ元ネタわかる人いる?)
というくだらない冗談は置いといて、どうもうってぃーです。
先日X(旧Twitter)にてスマブラ大会撮影のお悩みを募集したところ、相談が寄せられたのでウメブラSP10の写真を元に答えていこうと思います。
では行ってみましょうかね。
選手の撮影で気をつけていることは?
真正面に立たない、極力手短に撮る。
この二つに尽きます。前者はもちろんですが、後者も大事なことだと思ってます。
選手の視線に入ってしまう位置に長時間留まり続けるのは良くないですし、参加者の通行の妨げにもなってしまいます。(特に大型大会)
どうしても留まりたいなら、邪魔にならない場所から望遠で撮影をするといいでしょう。
あとこれは機種によりけりですが、出来る人はシャッター音は小さくする、可能なら出ない設定にしておきましょう。
カメラマンは写真を撮る立場であると同時に、撮らせてもらっている立場でもあります。被写体となる選手への配慮とリスペクトは忘れないようにしましょう。
気をつけているカメラの設定は?
シチュエーションによって何を優先すべきかを考えて撮ってます。
順番に説明していきましょう。
例えばこの写真。
対戦中の二人を撮るので絞り解放だと描写が甘くなってしまうので少し絞って撮っています。F5.6ならバッチリ二人にピントが来ます。
配信台に上がっている選手を撮る時は、背景をぼかしたいので絞りは解放でこんな感じの設定で撮っています。
余談ですがシャッタースピードはもっと落としてもいいのですが、焦点距離以下の数値にしてしまうとブレが出やすくなってしまうので僕はいつもこのくらいにしてます。
ただ最近のミラーレスカメラはボディ内補正が優秀なので、多少無理は効くかなとも思いますのでそこは自分の機材と腕とで相談を。
ただポップオフ狙いの設定だとちょっと話が変わってきます。
1/250秒だとほぼ失敗に終わってしまうと思うので、1/400秒に上げておけば打率は上げられます。(それでもダメな時はありますが…苦笑)
また、それだけだと光量が足りずに写真が暗くなってしまうので感度を上げて調整しています。
それでも十分に露出を確保できない時は家に帰って編集でなんとかしましょう笑
集合写真を撮るときは解放で撮ると画面端のディティールが甘くなるので、絞って撮ってます。
というように、場面場面で何を優先するかを考えられるようになれれば写真も上達していくと思います。これできるようになるには時間がかかりますが、手にしてしまえば全ては思うがままです。
ピントを2人、もしくはさらに多くの人数に合わせる時のコツ
少し理論のお話をしましょう。
みなさん写真のボケを生み出す要素、ちゃんと分かってますか?
では答え。
1.絞り(F値)
2.焦点距離
3.カメラと被写体の距離
4.背景との距離
です。順に解説していきましょう。
1と2は基礎の基礎ですね、F値を下げれば下げるほど、焦点距離を長くすればするほどボケは得やすいです。
3と4はフィギュアの写真で解説しますね。
60mmのマクロレンズに全てISO100/F3/0.5秒で撮影しています。
この2枚は被写体の位置は固定、カメラの位置を変えて撮っています。
左側の数字の部分がわかりやすく違いますね。
次の2枚はカメラとフィギュアの位置は固定、外箱を動かして撮影しています。
結構違うでしょう?
これらが写真にボケを発生させる要素な訳です。
つまり複数人にちゃんとピントが来るようにするには
・少し絞る
・焦点距離を長くしない
・被写体との距離を取りすぎない
・なるべく被写体がカメラに平行になるようにする
これらを意識しましょう。
絞って露出が厳しくなったらシャッタースピードを遅くして対処すれば大丈夫です。
重宝している焦点距離のレンズは?
いい機会なので僕の写真こだわりを。
以前の記事で僕の機材紹介したと思いますが、カメラ2台で撮影をしています。
奥のカメラに付けてるレンズ 『70ー200 F2.8』を非常に重宝しています。
理由としては、
・選手との距離を十二分に確保できる
・背景を大きくぼかせるので一人抜きした写真を撮るのにうってつけ
・この焦点距離のレンズを使っている人がスマ界隈にほとんどいないので、他のカメラマンと写真を差別化できる
と言った理由で使っています。僕のはニコンですが、キヤノンやソニーでももちろん同じ性能のレンズはあります。
取り回しがいいとは言えませんが、いい写真が撮れるのでオススメです。
値段はまぁまぁするので予算がないよ〜、という人には同じ焦点距離で解放値F4のレンズもあるのでそちらでもいいと思います。こちらは重量も軽いので取り回しも良くなっています。それでも10万以上して高い?働けば大丈夫
カッコよく撮れる角度はありますか?
選手より低い目線で撮ってみましょう。
これは普通に立って撮った写真です。
しゃがむとZombaにスピーカーやそのケース諸々が被るのでこうして撮ってます。
ポップオフ狙いで少ししゃがんで撮った写真。
結構印象変わるでしょう?
少し古いですが篝火#10より。
この構図は広角で撮っており近づかないといけないので選手の撮影には適していませんが、実況の撮影にはいいかもしれません。
露出が十分に得られない時はどうすればいい?
大型大会あるあるなのですが、大会の最終盤となると照明が変わって暗くなること多いですよね。
そうなると自ずと光量も落ちるので設定を変えないといけないのですが、ISO感度
を上げて対応しましょう。それでも足りなければシャッタースピードを落とす、
しかしそれでも足りないこともあるのですが、
あきらめましょう、現場じゃどうしようもないです。
もう帰ってから編集でなんとかしましょう。
デジタルの写真の特性、暗く撮った写真を明るくして救済しやすいのであとは画像編集ソフトの力でなんとかしましょう。
また、Adobeユーザーの方ならノイズを大幅に軽減出来る機能もあります。
これを使用するには事前にRAWで撮影する必要があり、処理時間も結構かかるのですがそれに見合った甲斐はあると思います。
詳しくは公式ページへどうぞ。
https://helpx.adobe.com/jp/lightroom-cc/using/whats-new/2023-3.html
終わりに
質問送ってくれた方々、お役に立てたましたかな?
写真もスマブラと同じでやったらやっただけ上手くなると思うので、この記事が皆様の写真ライフの足しになってくれれば幸いです。
次回はリクエストがあったのでこれまでのベストポップオフを語るnoteを執筆予定です、乞うご期待!(2024年中にはリリースします汗)