第6夜 黄色い精子 爆笑!不妊治療!
泌尿科で、男性不妊のチェックをしてもらった。
僕の場合は妊娠可能な精子の最定数より少ない結果が出た。
そのことを嫁ぴょんに報告するまでの間に色々な思いが頭をよぎった。
そういえば AV を見ている時に疑問を持ったことがある。
「あれ?精子ってこんなに白いの?」
保健体育の授業で白濁色とは習ったが、僕のはどちらかと言うと黄色みがかっている。
しかし、他の人の射精を見る機会なんてないし、嫁ぴょんに「元カレの精子の色どうだった?」と聞くわけにもいかない。(どっかのタイミングで聞いて怒られた気もする)
しかも、当時はまだスマホが普及する前だから調べる術もなかった。
今なら「精子 黄色い」で調べると一撃で症例が出てくる。
病名 精嚢液(せいのうえき)
これだ。
さすがグーグル先生だ。
診断されたわけではないが、僕が受けた説明はまさにこれだったのだ。
せいのうえき症とは
診断されたわけじゃないので説明があってるかは微妙ですが
精子が黄色いにはわけがある!
すげぇフレーズが飛び出したもんだ。
「美味しいにはわけがある」といううちのごはんと同じようなキャッチフレーズだ。
今後うちのごはんをスーパーで見かけるたびに「黄色い精子」の事を思い出して欲しい。
さて、なぜ精子が黄色くなるかというと、それは白血球が精子を殺しているからだ。
白血球というのは免疫細胞なので、敵細胞をみつけるや攻撃を仕掛けるヤツです。
白血球にも状態というのがあり、敵がいなければ比較的おとなしいのだが、どこかで炎症でもしていたら、ナイフみたいに尖っては触れるもの皆傷つけてしまうギザギザハートなやつになってしまうのだ。
そして、その血気盛んに高ぶっている白血球が何らかの形で精液に紛れ込んでしまったら、精子は皆殺しだ。
精子からしたら八つ当たりされてるようなもんだ。
#おとなしいときはイイヤツ
精子が「なんでそんなひどいことするんだよ!」と言っても
「わかってくれとはいわないがそんなに俺が悪いのか?」と、とてもじゃないがララバイララバイおやすみよなんて言えないような返しをしてくるのだ。
要約すると「体のどこかで炎症が起こっていたり、白血球が刺激されている状態で、何らかの形で精液に紛れてしまっている」のです。
たったこれだけの説明に「うちのごはん」と「チェッカーズ」の印象を悪くしてしまうと言う書き手が僕という人間なのだ。
なぜにこんなにも酷く書けるのか自分でも不思議でならない。
とにかく何らかの感染症の可能性があるという事です、
【不妊治療は二人でするもの】
ただし、原因がわかれば対策の仕様もある。
これはまだ具体的に不妊治療を始める前の話だ。
具体的に不妊治療を始める前に男性側も自分の状態を把握しておく事は、治療をすすめる上でとても大切になってくる。
なぜなら、不妊治療をする時は、ほとんどの場合が「女性が子供欲しいから」と言う理由なのだ。
だから、男性は
「そんなにほしい?」
「まぁ、そこまで言うならやってみたら?」と、かなりの温度差がうまれる。
ちなみに「こういうのは授かりものだからねぇ」ってセリフはかなりムカつきます。
はははと流しますが「授からねぇから治療してんたよ!」と白血球の様に攻撃的になっています。
親戚とかによく言われますがパートナーに言われたら女性はたまったもんじゃないでしょう。
おっと、本題ですが奥さんがどんなに基礎体温計ろうが、どんなにすすんで葉酸取ろうが、この温度差はお構いなしです。
「いやお前がやるぶんにはいいけど、おれはいいよ」
みたいに「女性が一人で頑張る構図」になってしまうのです。
【男は優しいと思ってる】
男的には「そんなに金もかかることOKしてやってるだけで俺は他の男より優しいと思えよ」と考えてしまう。
子供は二人のものと言う感覚はなかなか持ちにくいのです。
だから「私も頑張るから、あなたも検査受けてよ」が理解されないのです。
だって「自分は不妊治療させてやってて優しい」と思ってるからね。
そして経済的はどうやったって男性に依存せざる負えないから強くも言えないキツさがあります。
夫婦の子供を作る不妊治療が夫婦仲を最悪にするってのは不妊治療界では「あるある中のあるある」です。
【誰の子作ってるのかしら?】
これを読んでいる男性に伝えたい事は2つです。
1つは「不妊治療は二人でやるという認識を持ってほしい」です。
やればわかりますが、むちゃくちゃ大変です。
金も時間も何もかも!!
でも、女性はもっとキツイです。
この段階ではまだわからないでしょうがステージが上がっていくとどんどん女性は追い込まれます。
それについては今後書いていきます。
そしてもう1つの伝えたい事は
「AVの精子ってすげぇ量でてるけどあんなにでないよね?」
と思っている僕に共感できる人がいたら教えてほしいのだ。
続く