vol.24 世界(せかい)に広(ひろ)がった浮世絵(うきよえ)
浮世絵は、日本の芸術作品として世界的に有名です。
浮世絵の版画は、一度に複数の作品を印刷することができ、
江戸時代には安価な価格で売買されていました。
日本が鎖国政策を取っていた時期であったにもかかわらず、浮世絵が世界中で知られるようになったきっかけは、ヨーロッパに届いた日本の陶磁器の包装紙として使われていたところを、ある画家が見つけたことが発端という説もあります。
1867年のパリ万博では、日本から浮世絵などが出展され、それ以降「ジャポニズム」と呼ばれる日本ブームが巻き起こりました。
もちろん当時はSNSやインターネットが存在しませんでしたが、それでも文化は国境を越えて伝わりました。
これは、異なる文化が交流し、|影響し合うことで新たな芸術や文化が生まれる力を示すものです。浮世絵は文化交流にあける多文化共生を象徴する一例と言えるでしょう。
2024年3月