突発! 《ラーの翼神竜》を誰が1番使いこなしてるか選手権(記録 2022/02/15)
ラーの翼神竜というカードがありますよね。
原作では「神のカード」と呼ばれる強力なカードではありますが、「死者蘇生による一手の介護を必要とする」「ライフポイント管理が重要になる」など他の神にはないトリッキーな要素を持ち、使いこなすのにはかなりの工夫がいるテキスト(婉曲表現)となっています。
また、基本的に「遊戯と元の持ち主の誰か」くらいにしか使われない神のカードにしては珍しく、かなりのプレイヤーが「デュエル中に奪い取る」「コピーカードを使わされる」などの要因でプレイしており、神の中で最も使い手が多いカードとなっています。
ふと気になりました。
じゃあ、一番ラーの翼神竜を使いこなしたデュエリストは誰なんだ?
ということで今日は「ラーの翼神竜の使い手に相応しいプレイヤー」をランキング形式でまとめてみました。
10位:リシド
このあと死にます。
「明確に神に選ばれていない」「勝ち確定の試合を神を使ったせいで落とす」などのファクターもあり、使いこなせず度は相当高いと言えます。
9位:孔雀舞
ネットで有名なやつです。
ラーの召喚には成功しますが、ヒエラティックテキストを唱えることができなかったためラーのコントロールを掌握され敗北しています。
「ラーの召喚が敗着になる」という意味で使いこなせず度はリシドに匹敵しますが、「バグ利用で死んだ」リシドと違い「あくまでラー本来の処理にやられた」ため僅差でランクが上がっています。
8位:我々
我々はヒエラティックテキストを読めないので効果がしょんぼりしています。
後にKONAMIの温情によりヒエラティックテキストをバラバラに再現したカードが2桁単位で登場し、なんとか我々もフルスペックのラーを扱えるようになりました。
しかし「カード1枚を複数枚のカードに分割する」というのは前代未聞の措置であり、それだけ「ヒエラティックテキストなしでラーを制御する」のは至難の業と言えます。
「ラーを使って死んでないのでマシ」というだけで、我々のラー使いこなし度はリシドとどっこいどっこいなのが実情です。
もしOCG版ラーの翼神竜の裁きに遭って死んだ人をご存知でしたらランクを修正するので連絡ください。
7位:闇バクラ&表マリク
そんなことはないです。
原作だと使用描写こそないですが、闇バクラに寄生している表マリクがラーの翼神竜の元の持ち主だったことやアニメ版だと召喚の描写があったことからランクインしました。
表マリクにデマ情報を摑まされたせいで対策を見誤っていますが、情報が正しいという前提に則ったなら「エクスチェンジで相手の手札から奪い取る」「そのまま墓地に埋める」プレイングは対策法として非常に理に適っていたことや、アニメではラーの使役まで成功したことから弁解の余地を感じ、我々よりは使いこなしてるかな? くらいのランク付けとなっています。
6位:闇遊戯(アテム)
アニメ版闘いの儀で一回、Rで一回召喚しています。
「絵札の三剣士の攻撃力を集約させる」「THE トリッキーで1回墓地を経由させる(こいつ全部の三幻神で同じことやってるな)」などラーのテキストをそのまま使いこなしており、評価の中心点と言えるラー使いです。
歴史的に正当性のあるラーの使用者であることも鑑み、アテムより上のラー使いになるには何らかの工夫が必要でしょう。
5位:遊城十代
画質悪っ。
「蘇生カードで相手のラーを奪い取ってそのまま効果を使い勝利」というありそうでなかった使い方をしました。
出番こそ一瞬ですが、コピーカードのラーを補助なしで使用して裁きに遭わなかった唯一のデュエリストであることから評価点が上がっています。
また、「ラーの第二効果を使ったのにラーと融合しない」謎の能力を持っており、ラーとのドライな関係性は十代の変なところがリアリストな性質を象徴していると言えます。
4位:闇マリク
お待たせしました。ラーといえばこの人です。
「死者蘇生を使い回すことでラーの効果を連射する」特化デッキを操り、遊戯戦ではなんと1デュエルで5回ものラーの蘇生に成功しています。
同じギミックで仮面魔獣デス・ガーディウスを蘇生連打したりバンデッド-盗賊-を連打した方が強いんじゃないかと思わなくもないですが、そういう点も込みでラーに対する愛を持った理想的なラー使いと言えます。
……が、言ってしまえば闇マリクはそこ止まりです。
上位プレイヤーは皆、ラーを使いこなすために様々な壁を突破し、ラーの新たな可能性を見出しています。
言い方は悪いですがラーのテキストに使われる側だったのが、4位という振るわない順位に留まってしまった敗因と言えるでしょう。
3位:城之内克也(DM4)
DM4は「オシリス付属版」「オベリスク付属版」「ラー付属版」の3バージョンに分かれており、それぞれプレイヤーキャラが異なります。
オシリス、オベリスクは原作の使用者である遊戯、海馬でいいのですが、さすがにパッケージキャラがマリクではまずいと判断されたのか、ラーの担当は城之内となっています(これのせいでバトルシティ準決勝で城之内が勝つと思っていた人も多そう)。
で、城之内が使うラーの翼神竜ですが、見てのとおり第四のヒエラティックテキストが解読されています。
原作でテキストが解禁されていなかった時期のゲームゆえの代替措置ですが、デフォステ4000/4000とオベリスク並の打点に加え、死者蘇生と心変わりを合わせたテキストは強力無比。
マリクもこっちで使った方が明らかに強いであろう鬼のような効果は、城之内こそが真のラーの担い手に相応しいと思わせてくれますね。
2位:主人公(DM8)
こちらも新たなヒエラティックテキストを解読しています。
このゲームのラーの翼神竜は三変形を再現されており、特定の手順を踏むことでスフィアモードから段階的にデフォルトの姿を変えることができます。
特に強力なのがフェニックスモードで、このカードは「墓地の一番上にあるとバトルモードとして自動的に復活」する効果を持っています。
ここまでなら超デカい黄泉ガエルなのですが、このゲームは「手札上限を超えるとカードを引けなくなる」というシステムのため、詰み防止のために「いらないカードを捨てる」コマンドが実装されています。
もうわかりましたね。
フェニックスのラーを引けば、それを捨てるだけでバトルモードのラーの召喚が確定します。
鬼のように強い第四のヒエラティックテキスト解読班という意味では城之内と同格なのですが、効果の凶悪さの差から僅差でDM8主人公が2位となりました。
1位:フランツ
誰?
って人に説明すると、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場したカードデザイナーの人です。
彼は「力こそ正義! バンバン強いカードを刷ってデュエルモンスターズをエキサイティングにしましょう!」という9期のKONAMIみたいな危険思想を持っており、「強すぎる力は(かつての私のように)身を滅ぼしマース」と主張するペガサスによってI^2社を追放されてしまいます。
しかしフランツくんタダでは転びません。ドサマギで彼が思う最高のパワーカードだった「ラーの翼神竜のコピーカード」を盗み出してしまいます。
正直オベリスクを盗まれた方が厄介だったのはさておき、しかし神のコピーカードは使えば裁きの下る危険な代物、フランツくんはどうやって神の力を手にしたでしょうか。
こたえ:テキストに「このカードをコントロールしているプレイヤーは神の正当な持ち主である」って書いてあるカードを作る
天才。
フランツくんの身も蓋もない荒技により無事神のカードは制御下に収まり(いいのか?)、ついでにラーの使徒だかなんだかいうサポートカードを引っ提げフランツくんは自らの正しさを証明せんと大型大会ジェネックスに参戦。
どうなったかは本ランキングの「遊城十代」の欄をご参照ください。
戦績こそアレだったのものの、「パワーカードが多い方が楽しい」「アンタッチャブルだが人気のあるカードはサポートカードを多く刷ることでいつまでもプレイアブルにする」理念自体は現在のKONAMIに通じるものがあり、その思想は非常に先進的です。
また、神縛りの塚を永続魔法でなくフィールド魔法(新エキスパートルールのフィールド魔法は「どちらかの場に1枚」のため、フィールド魔法は永続魔法の何倍も脆い)にする理性が敗因だったためカードデザイナーとしての良心もしっかり残っており、ペガサスと思想が合わなかっただけで非常に優秀な社員だったと考えられます。
サラッとラーの第二・第三効果を起動効果に書き換えるしたたかさもさることながら、何より人類の工夫と叡智により神の裁きをテキストレベルの話に貶め、遂には神を一旦は掌握した功績は遊戯王史に残る偉業といって間違いないです。
もはや疑う余地はありません。
遊☆戯☆王における最高のラーの翼神竜使いは、フランツです。
ありがとうフランツ!
フォーエバーフランツ!
イビリチュア・ジールギガス一同お礼を申しております!
むすびに
次回、「遊☆戯☆王キャラ全員で素手の殺し合いをした時の最強キャラランク」でお会いしましょう。
たぶん1位は十代(特殊能力が多すぎる)か海馬(海馬なので)だぞ!