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やったよ『Blasphemous2』(記録 2023/09/15)

フルコンプ特典の真エンドを残して15hくらいでクリア。前作が難しすぎて積んでたけど、蓋を開けたら私にちょうどいいくらいの低難易度で面白く遊べた。

難解すぎるストーリーのメトロイドヴァニア。あらゆる点が悪趣味でグロテスクだがゲームとしての出来はいい。アーマードコア6がバンダイと組むにあたって切り捨てたフロム素を「あ、じゃあいただいてきますね」とかすめたゲーム。発売日同じだし。

前作の評判がいいだけあって本作も大変よくできた楽しいゲームだった。グロいがプレイフィールが非常に良く、無駄な迷子や操作感の悪さによるストレスはほぼない。

注意点としてグロいのは本当にグロい。HPくれる人とか二度と会いたくないもんな。本当に人を選ぶから少しでも無理そうならもっと楽しいゲームやった方がいいよ。ポケモンとかいいんじゃない? DLC出たし。

グロさに耐えきれさえすればゲームとしては本当に楽しかった。

リスポーン地点の増加やプレイヤーの大幅な強化、即死ギミックの緩和によりだいぶ事故死が減っており、理不尽な死の繰り返しによるイライラがなくなったのが私にはちょうどよかった。もしや足を滑らせて落ちたら10画面やり直しさせられてた前作が変だったんじゃないか。

特になんかもっさりしてて使いにくかった武器がハンマー、双剣、剣の3種類に分かれて好みのものを選べるようになったのは好印象。

私はガードが苦手だったのでガード不可の代わりにリーチ、火力、ゲージ回収率全部がちょっとずつ優遇されているハンマーを愛用していた。プレイスタイルに合わせて武器を選ばせてくれるだけで諦めずに頑張ろうって気持ちが出るよね。

プレイヤーへの甘やかしを覚えた反面、やりすぎなんじゃないかなって部分もそこそこある。ボス戦前のリスポーンやトラップ地帯の抜け道は義務だから別問題として、そこ以外の難易度が妙にゆるふわなんだよな。

特に戦闘面は相当プレイヤー有利。武器や本体性能の強化があまりに大味なため、「ライフで受けてクロック勝負を仕掛けたらいつか勝つ」が成立する試合があまりに多く、見た目に反して難易度は相当低い。絶望したボスって最序盤の剣シャコシャコしてくる人と最終盤の剣ブンブンするおっさんくらいだもんな。速い敵が苦手なだけ。

何より難易度を下げているのが、攻撃で回収できるゲージを吐いて使うサブウェポン「祝詞」。非常に強力なものが多いのだが、特に終盤のサブクエストで手に入る「双眼の思い出に贈るシギリージャ」がとてつもなくぶっ壊れている。

効果が数秒の時間停止なのだが、時間停止中の攻撃でもゲージが回収できるため、打って殴ってまた打って……を繰り返すだけでラスボスがあっさり溶けていくのは逆に面白すぎた。大丈夫かこのゲーム?

とはいえサブクエストの内容である「発狂した詩人の遺言を解読し、茫漠なヒントから足跡を辿って各地で変な挙動を取る」は相当難しく(私は諦めて動画を見た)、ゲーム全体の難易度の低下と合わせて「とにかくストーリーを読ませ、解読できたらご褒美を与える」スタイルに一貫性を感じる。

肝心のストーリーは難しすぎて私にはよくわからなかったけど……。えーっと、なんか……発狂した神が奇跡を与えて……? それをアレすると異形になって……? で、黒い鳩が……な、何……?

真エンドを読んだらもう少しわかるのかな。条件にコレクトアイテム収集が含まれてるらしく、あまりにやりたくなすぎるから当分やらないけど。

逆にこれくらいテキトーでも「とりあえず言われた場所に行って目の前の敵を全員ぶっ殺す」野蛮な楽しみ方ができてそれで十分楽しいのでいいゲームなんだと思いました。

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