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【海外MBA受験】#4 GMAT対策

※私はGMATを旧形式で受験しているため、新形式に対応していない箇所が一部ありますが、旧形式の学習方法が新形式にも活きるはずなので紹介します。

GMATは受験生にとってTOEFL/IELTSと同様苦戦するものかと思います。GMATは実力に加え運要素も絡んでくることから非常に難しい所があります。私は幸いにも2回の受験で目標スコアに達することができたため、対策法が少しでも役に立つと幸いです。
※なお、同様に受験者の基礎学力を測る試験としてGMAT(EA)やGREがありますが、私は受験していないため、ここではGMATにフォーカスして対策法を書きます。

1. 全体概要

私のGMATのスコアは以下の通りでした。700点を目標としていたためIRの点数はさておき(特段4点という低さであっても結果的に問題はありませんでした。)目標スコアをクリアすることができました。

スコア推移

私は2022年1月からIELTSのスコアメイクと並行してGMATの対策を開始し、2月からはIELTSのスコアメイクが完了したことからGMATの対策に専念しました。目標は上位スクールに必要な700点を6月までに取ることと設定しました。GMATは同一年内に5回しか受験することができないため、受験タイミングが非常に重要です。そのため私は予備校のスケジュール等勘案し、各月でテーマを設定してVerbalを中心に学習していました。

学習テーマ

2. Quantitative対策

Quantitativeは数学の得意・不得意により対策方法や対策時間が変わってくると思います。私は数学が得意な方であったため、それほど対策は行っておりません。重要なこととしては数学にある程度自身がある方は50点ではなく51点を取るべく対策することをお勧めします。この1点の違いが合計スコア700点を超えるためには重要であると感じています。51点を取るとVerbalの要件がかなり楽になってくるはずです。一方で、51点と50点の差は大きいように思います。私の過去の成績表によると、Quantitativeが51点のパーセンタイルは97%(つまり3%しか51点を獲得していない)のに対し、50点のパーセンタイルは87%(つまり10%が50点を獲得している)です。51点を取るためには難しい問題で1問か2問ミスする程度で通過する必要があります(私は運よく2問ミスで51点でした)。
そのために私は難しい問題でも時間内でミスなくクリアできる集中力をつけることを心掛けました。具体的には以下の教材を用いました。
【参考書】
①GMAT Official Guide(全体)
②The Official Guide for GMAT Quantitative Review
③GMAT Advanced Quant: 250+ Practice Problems & Online Resources (Manhattan Prep GMAT Strategy Guides)
④英単語学習アプリ iKnow!

①②はGMATの公式参考書で、①はVerbalも入っている総合版、②はQuant特化版となります。両方とも解くのがマストとなります。私はこれらを1日10問から20問、問題数×1.5分の時間制限で解いていました。IELTSのReadingと同じく少しでも継続して解くことが頭の筋肉を衰えさせないコツかと思います。
③はかなり難しいですが、私はData Sufficiencyがあまり得意ではなかったためその練習として①②が完了した後に解き進めました。
④はQuantitativeで出題される数学用語を学習するために通勤電車の中で使用していました。普段見慣れない単語が多く問題文に出てくるため、一通りQuantitativeで出てくる単語を暗記することは重要です。

3. Verbal対策

Verbalは多くの方が悩まれる項目かと思います。私はまずAGOSの「GMAT(R) Verbal Strategy」という講座を取り各設問への対応方法を学びました。その後、この講座のテキストとOfficial Guideの問題をこなした上で公式の模擬試験(Mock Exam)を実施しました。このExamは本番と同様の形式のため自身の実力が測ることができ有用です。これと並行して、AGOSの「GMAT(R) Verbal Practice」という講座を取り実践演習に努めました。この講座は時間制限内に問題を解きその後解説、という流れでして、複数の生徒の方々と受講するため、周りのレベルの高さに圧倒されながらも緊張感をもって学習を進めることができました。その後、IR/AWAの問題の解き方(後述)を学習し本番に向かいました。
日々の学習ではとにかくOfficial GuideとAGOSのマニュアルのみを解き進めました。大体平日は1日SCが10問、CRが10問、RCが大問1問、という分量で、復習はわからない単語と間違えた/自身のない問題の解答をノートにまとめていました。私は実際に書くことで理解するタイプだったのでこのような勉強方法を取りました。そして休日にはMock Examを行いました。こちらは復習をすると答えを覚えてしまうため、点数だけ見て復習はしませんでした。参考書はAGOSで配布される教材の他に以下に掲載するものを用いました。他の会社の参考書に手を出すよりかはOfficial Guideを完璧にこなす方がよろしいかと思います。私も一瞬他の会社の参考書に手を出しかけたのですが、どうも本番試験の問題と感覚が異なるため、むやみやたらに手を出さないことをお勧めします。

【参考書】
①GMAT Official Guide(全体)
②The official Guide for Gmat Verbal Review
③英単語学習アプリ iKnow!

①②はGMATの公式教材となります。この教材をマスターするのが先決かと思います。加えて単語力補強のために③を活用しました。

4. AWA対策

AWAは与えられた文章の突っ込みどころを探し反証していく、というテストで、30分間で300語程度以上書く必要があります。詳しくはわかりませんが、AWAは点数が低いとアドミッションに良くない印象を与えかねないということで、しっかりと対策する必要があります。少なくとも4.0~4.5点以上は取るべきと言われています。対策法としては聞かれる内容はどの問題でも同じであるため、テンプレートを自身で準備の上(ネットにも諸々落ちています)、回答作成の練習を何回か行えばよいかと思います。試験時間は30分しかないため事前にこの準備を怠るとかなり厳しいかと思います。

5. IR対策

IRはVerbalとQuantitativeの融合版といったテストで問題形式も表の読み取り、文章題、算数などなど様々です。問題ごとに難易度の幅が広いため、取捨選択して解く必要があります。IRは他のテストと比較してさほどアドミッションに影響しないといわれていますが、5点以上はほしい所です。私はAGOSの「GMAT(R) IR Strategy」を取り一通りの問題形式に慣れた上で本番試験に臨みました。1回目は8点満点と良かったものの、2回目はわからない問題で焦ってしまい結果4点となってしまいました。しかし、私の受験校ではそれほど影響にならなかったようです。(書類選考はすべて通過したため)

参考
・試験をどの順番で受けるか
GMATは以下のように試験を受験する順番を選択することができます。
①AWA→IR→Quantitative→Verbal
②Verbal→Quantitative→IR→AWA
③Quantitative→Verbal→IR→AWA
私は、①で受験していました。というのも一番苦手なVerbalを前半に受けるとその結果を気にしてしまい残りの試験がおぼつかないと思ったためです。

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