鴨川渡り
1.はじめに
まず、仮面諸君に向けて。
「仮面より普通に浪人した方がいい」という“常識”の押し付け
「仮面の成功率は10%以下」みたいな信憑性の無いデータ
「入った大学よりそこで何を学んだか」とかいう馬鹿でも言える綺麗事
全部糞食らえだ。もちろん、予備校に行った方がいい、あるいはそのまま第二志望以下の大学に通った方が良いというケースもあるのできちんと進路を考えてほしいのだが、仮面はナンセンスな選択肢ではない。一言仮面といっても様々で仮面せざるを得ないどうしようもない事情を抱えている人もいる。別に「もう一度本命を目指したくなった」という理由だけでも仮面という選択をするには十分だ。仮面は立派な一選択肢である。本人と家族が合意していればそれで良いのだ。仮面するか揺れている人は自信を持ってほしい。
ただし覚悟を決め、貫徹してほしい。春に仮面を被り出した者は夏秋にその仮面を外す、なんてことがよくある。金銭的理由などなら仕方ないのだが、現状に不満を抱きながらも断念というのはあまりにも辛い。きっと、仮面しなければ得られた友情や経験、単位など機会費用を惜しむ事になる。やるなら徹底的にやろう。
俺が筆を執った一番の理由はこんなふうに「偉そうに語れる」からなのだが、これから仮面を被る人の助けになればという想いもある。形態が十人十色な仮面浪人故、雛型を提供することは出来ないが、俺の具体的な体験談でよければ参考にしてほしい。
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*2023年度11月祭で販売した「【令和5年度】京都大学仮面浪人体験記 第5弾」のnote版です。元はPDFファイルだった関係で、一部読み…
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