保護猫軍団はね、みんな訳あり猫さん。でも、猫達パラダイスを作りたい
保護猫軍団に新入社員がやって来た。
私が猫達と関わる中で、度肝を抜かれた経緯を持つ
13歳の雄猫、アン。
うちの猫達は、全員大ファンだった競走馬の名前を頂いている。
バリさん
ミルク
ルージュ
そだし
オーシャン
ブルー
タマモベストプレイ
そしてアンは、アンコイルドから名前を頂戴した。
アンは目も見えない様な子猫の時に、私のブログによく登場する、保護猫のプロ、おばちゃんによって車が行き交う道路で保護された。
そして、「すごく可愛いから、飼いたい!!」
と、名乗りを挙げたのが、アンの飼い主であった。
アンをミルクから育て、可愛がっていた様に見えたという。
しかし、アンと出会ってから、13年という歳月が過ぎたある日、飼い主は女性で、好きな男性ができたらしい。
だから、引っ越すと決めた。
「あなたに貰った猫だから、あなたに返すよ!!」
おばちゃんにこう言った。
アンを置いて引っ越した…。
引っ越しの日、飼い主は、おばちゃんの事を車の中から、手招きをしたらしい。
そして、引っ越し前の家を笑顔で指差した。
イタズラっぽく、ふざけた笑顔であったらしい。
おばちゃんは驚き、家に駆けつけた。
そこには、玄関前に座るアンがいた。
そして私の元に、保護猫軍団への入社をお願いに来られた。
とても言いにくそうであった。
「おばちゃん、もうどこにも行かんでいいようにしてやろうね。ええよ。うちで面倒みる。」
そう言うと、おばちゃんは初めて笑った。
最後に、手紙を書きます。
アンの元飼い主様へ
アンは、生きています。あなたを今も愛しています。
アンは、おもちゃではありません。
あなたは、アンを捨てました。
アンの心は傷つき、老いているせいもあり、その
傷は深いものです。
私は世界一アンを幸せな猫にします。
どうぞ新しい生活で、お幸せに。
アンも幸せになりますから。
恨み辛みは申しません。その言葉が彼に返って来ては
嫌なので。
私は、生涯アンを愛し、側にいます。
だから、ご安心下さいませ。
あなたが、まだアンを覚えているなら。
二度とアンの前に姿を現さないで下さいませ。
アンの母より
アンくん、うちの子は、みーんな訳あり猫さん。
一緒にパラダイスを作ろう!!
母ちゃんが一緒だから。
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