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1/16 響きあう絵画ーエモい壁


神戸ゆかりの美術館(@六甲アイランド)にて開催している
響きあう絵画ー宮城県美術館コレクション展に行ってきました。

絵の知識なんて全くない、素人の私目線で、
感じた感想(ほぼ妄想)を言いたいと思います。

前回は、音が聞こえない絵をご紹介しました。



今回は、エモい壁をご紹介したいと思います。

入口から入ってすぐの展示室に、
絵が2枚だけ飾られている壁があります。
1枚は、「麗子像」で知られる岸田劉生さんの『真田久吉氏像』。
もう1枚は、椿貞雄さんの『鵠沼の或る道』。

『真田久吉氏像』(1913年)について
その当時、岸田さんが家に来た友人を捕まえては
肖像画を描いていたそうで、
これを「岸田の首狩り」と呼ぶそうです。
絵からは、まさに「捕まっちゃったよ~」という声が
聞こえてきそうな、なんともしょげた表情w

『鵠沼の或る道』(1922年)は、夏の風景で、
子供が麦わら帽子をかぶって道に立っているのですが、
その牧歌的?な風景に、沖縄かなと思ったのですが、
神奈川県でした。
(鵠沼(くげぬま)を知りませんでした)


それはさておき、
この2枚がある壁が、なぜエモいのかというと

椿さんは、岸田さんに感銘を受けて、
1915年にお弟子さんになりました。
岸田さんが病気の療養で1917年に鵠沼に転居すると、
椿さんも追って1920年に鵠沼に転居。
岸田さんが1929年に38才の若さで亡くなられた時、
椿さんは非常に落胆したそうです。
(説明のために詳細を調べて記載)

そんな関係性を踏まえて、その2枚、
視野を広げて、その2枚がある壁を、
椿さんになりきって見ると、、、

師と仰いだ人の隣に自分の絵が並び、
それもきっと楽しかった鵠沼時代その時の絵。
しかもその壁に他はなく、2枚のみ。


椿さんの氣持ちを考えると、
エモいです。







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