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歌姫2024 ⑧ schedars
ジェームス・チャンス&コントーションズのライブを観に行ったことがある。2005年、大阪のNOON。NO NEW YORKのスター初来日ということで年季の入った関西パンクスがフロアに集結していた。
フロント・アクトが町田康さんと∈Y∋さんのユニットで、町田さんは詩の朗読、∈Y∋さんは電子音を発する球状のオブジェを操作していた。私の斜め前にいた観客が「おもんないんじゃー!!」と怒鳴ってビールの入ったコップをステージに投げつけたのを発端に「ゴルァ町蔵! なにをごちゃごちゃ言うとるんじゃ!」「山塚~! はよそのボール投げてこいや!」などと激しい野次が飛び交う事態となった。
その印象が強烈だったせいか、その夜のコントーションズの演奏を全然覚えていない。私はバー・カウンターで石井モタコと話し込んでいてステージを観ていなかったのかもしれない。
昨年、名古屋で観たschedarsが最高だった。
ニューウエーヴ原体験アラ還世代直撃サウンドだが、20代と思われるオーディエンスの反応も熱狂的だった。ドラマーはサポートの方だったようですが、それでもアルバムの再現度は高く、素晴らしいライブだった。
妖艶なアクションの美しいボーカル=sioさんと他の男性メンバーのコントラストも面白くてエキサイティング。Xに貼り付けた動画をこちらでも。
schedars最高だなー pic.twitter.com/bTjtGuMiBv
— 松本亀吉 (@mika_omija) November 11, 2023
オー・ペアーズやジェームス・チャンスを思い出すような80年代初頭の・・・。いや、なんでも「○○年代」って括っちゃうの、なんかダサいけど、それでも、よくぞ2020年代にこのエッジの効いたバンド・サウンドを復元してくれたものだ。私の失われたコントーションズの記憶を補完してくれるかのようです。