
#4 レタッチの魔法
この作品は伏見稲荷大社で撮影した物です。
これもAPS-Cセンサー機のCanonEOS80Dで撮った物をLightroomClassicでレタッチしたものになります。
beforeはこのような状態でした。

この写真はわざと少し暗めに撮っているのです。レタッチありきなので。
どういうことかというと、
この日は晴天で鳥居の間から刺す光が結構強めでした。
スケジュール的にこの時間しか撮影できず、当時持っていた機材では被写体を写そうとすると結構白飛びしてしまい、微妙な感じになってしまってました。
ここでレタッチのテクニックです。
白飛びしすぎず、被写体が黒潰れしすぎない範囲で写真を撮ってあげる。
そうする事でより多くのデータが残り、後でLightroom Classic内にて白飛びせず助かったところと黒潰れせず助かったところのデータを抽出(明るさハイライトシャドーなどで調整しましょう)することができるのです。
そうするとbeforeのような写りの写真が上のような写真へと変貌するのです。
ここで大事なのは、
今自分の持っているカメラでどこまでの白飛び、黒潰れが許容できるのか把握しておくこと。
どこまでだったら後で抽出して作品にできるか理解しておく事です。
Lightroom Classicは素晴らしいソフトですが、万能ではありません。
やはり撮影者の技能に依存します。
レタッチ力が問われるのはその後の話しです。
レタッチありきの撮影(風景など多い)をするときは必ず自分が抽出したい部分の画像データを失わないように、保存できるように意識して撮影しています。
そうすると後で振り返ってレタッチしてみたらどんな写真もなんとかなるものです。
慣れてくると光の条件によっては膨大な情報量を画像に残せるので、後でレタッチすると絵画のような作品になります。
このレタッチの際のマインド、皆さんもぜひ心掛けて撮影してみてください。

写真ライフを楽しみましょう!