#選択の代償 第9話
おはようございます、「選択の代償」、亀川がお送りしておます。
なんだか怪しい草庵で出会った、マイク氏。正直、何者か全く見当もつかないまま「投資家」の言葉に魅了されたまま、その選択を進み始めます。
インターネットのMLから、このような状況に展開するとは自分でも全くの予想外でした。
数日後、14:00に西新橋の小さなビルの1室を訪問しました。そこには、M氏含め2~3人の男性がいたと思います。応接に通されました。
M氏「こちらが、元XXX会社の常務だった方で、XXX会社が株式次公開された際に、自社株でのリターンをガッツリ得た方です!」
「初めまして、元XXX会社の常務でしたが、今は、自分でPE(Private Equity)の事務所を開いたXXです。」、「ところで君は、いま幾つだ?」と・・・私「はい、現在34歳です」、XX氏「そうか、丁度いいな・・・どんな仕事してるんだ?」
私「元々は、法人営業一筋です。現在は小さな外資系事業のGM(ゼネラルマネージャー)的な立場です」、XX氏「儲かってるか?」、私「いや、それが・・・」と、現在の自分の状況含めその概要を話した。するとXX氏は「そうか、それは大変だろうが、逆によかった。少しは苦労しているようだ」、「今回の話はまだ何も詳細は開示できないが、君が本気で新たな事業に挑戦できるかどうか、そこが一番肝心なんだ」と言いながら「お~い、野田君!」と誰かを呼んだ。
野田「はい」とすぐにその部屋に入ってきた。XX氏「彼(野田)は、元々某金融機関の優秀な、アナリストなんだよ。少し彼と話してもらえるか?」と言って、その場を中座していった。
野田「初めまして、いきなり話を振られても何も準備していないのでありきたりのご質問でもいいですか?」「早速ですが、ご家族は?」私「妻と子供2人の4人家族です」、野田「これまで何か個人的な問題等抱えてらっしゃいますか?例えば、膨大な借金とかトラブルとか、ご病気とか・・・」、私「特にマンションの住宅ローン以外は無いですけど・・・」、野田「今のお仕事で、保証人とかにはなられてないですよね?」
私は、いきなりのインタビューに面食らった。
私の個人状況を、確認されているのである。今から振り返ると、金融機関的なチェックなのかもしれない。そして野田氏は「特に、大意はないので気になさらないでください。恐らくはこれからの新規の案件に向かうにはいろいろ大変だと思いますので」と付け加えた。
ほどなくしてXX氏が戻り、「どうだろう、新規の案件に興味あるかね?」と尋ねられ、私「はい」と・・
XX氏「では、本日この場では詳細お話しできないが、ある北米で特許が取れているインターネットのソリューションを日本で独占的に扱う権利を獲得しているのがある。この事業展開を日本でやってもらいたいんだが・・・」、私「はあ・・・、具体的に何かが分からないと、なんともイメージがわかないのですが・・・」、XX氏「そうだろうな、その内容は貴方がこの件に関して適任かどうか決まったら、開示するよ。2~3日以内に可否を連絡するから、それまで、待ってもらえるかな?」、「はい」といか言いようがなかった・・・
ここへきて、まだこの件の実態がつかめぬまま、帰ることとなった。『いったい、これは事実か、幻か?自分は、夢の中に居るのか?』などと考え始めた。
どうでしょうか、この段階で皆さんならどう考えますか?第一段階の選択で、このままこの話を続けるのか?適当にかわして、本来の自分の現実の状況に戻るのか?
正直、この時点では誰にも相談できない状況であったように思います。恐らく、当時の状況からすれば、大多数の意見として『やめときなよ・・・』との声が聞こえたのかもしれません。
しかし、私は当時、この状況を望んでいたのかもしれません。よって、必死に考えたように思います。今振り返ると、一番楽しかった時期の一つだったのかもしれません。当時、せめて今と同じレベルの思考能力があれば、もっと、これまでの面談における会話は変わっていたのと同時に、選択の幅や条件がアレンジできたのかもしれません。
結果、突き進むのですこの続きは次回また!おきき逃しなく!
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