青いツナギの子
訓練校に通っている。
朝はいつも道が混んで仕方がない。
最近は雪が溶けて道路状況がマシになったからか、多少流れるようにはなった。
列をなして信号待ちをしていると、右手の歩道に青いツナギを着た低学年ぐらいの男の子が登校しているところだった。
ツナギで着膨れて、幼く短い手足がさらに短くみえる。
雪のせいでボコボコになった歩道を、ちょこちょこしゃがむ。
何かと思えば、こぶし大の雪の塊を蹴って遊びながら歩いていた。
遅刻しそうなぐらい夢中で、手をパタパタさせて歩いている。
まさに「ヒナ」という言葉がピッタリな歩みで、少し笑ってしまった。
筆者も子供の頃は雪の塊を蹴ったり、吹き溜まって固くなった雪の上を歩いたり。
「子供は落ち着かない方が無理」とどこかで聞いたが、本当にその通りだ。
微動だにしない信号待ちの、多少の暇つぶしになった。
ここまでありがとうございました。