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正常な人なら必ずおこる認知の歪みについての、雑学。いやいや、見えていなくて正常なんです。甲羅が水面の水鏡なる亀形水盤なんて、世界に例がない、聖徳太子の独創ですから。



普通の集中力のある人なら、それが見えないのは正常。

亀井水を見て、まず明治末に設営した亀の噴水が見える。

すると、大部分の人は水盤が亀であることは、見えない。

見えない亀形水盤が聖徳太子の遺産である、という認知は、歴史学会には普及しない。先人がみんな、見えていなかったから。

埋もれていない、目の前にあるのに、誰にも見えていなかった、古代遺産。

普通に発掘するより、思い込みというベールは、取り除くのに手間がかかります。

正常な人なら必ずおこる認知の歪みについての、雑学。


右、明治末の改造以前の聖徳太子の遺産、四天王寺亀井水。再現図。
左、斉明天皇が難波宮で暮らしておられた時期、四天王寺で亀井水をごらんになり、飛鳥に酒船石とともに設営された亀形水盤。
同縮尺比較。



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