【Google Play Console】個人事業主として組織アカウントを取得する
2024年1月末、初めてGoogle Playにゲームアプリをリリースしましたが、その過程では大小様々なハードルがありました。
今回はその中でもハードルの高さがよく分からなかった、つまり調べてみてもハッキリとしなかったものについて実体験を元に記事にしたいと思います。
なお、私の体験談であって、この方法で確実にうまくいくことを保証している訳ではありませんので参考程度に読んでください。
経緯
個人開発者を○す魔法(ニジュウニンニシュウカンテストシロ)
2023年11月、新しい個人用デベロッパーアカウント向けのアプリテスト要件が変更されました。
20人が14日以上連続・・・!?最初これを知った時、Google Playでのリリースは断念するしかないと思ったほどの衝撃でした。20人いたら個人ではないのでは・・・?
過去に実績のある開発者であれば、フォロワーに協力してもらうなんてことも可能かもしれませんが、初めてアプリをリリースする人にとっては高すぎるハードルに見えます。
なお、2023年11月13日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーが対象のため、それまでに取得していた人は今のところ対象外らしいです。
対応
デベロッパーアカウントについて
デベロッパーアカウントには以下の2種類があり、先述したテスト要件が当てはまるのは「個人用のアカウント」となります。
個人用のアカウント
組織やビジネス用のアカウント
そのため、個人事業主として「組織やビジネス用のアカウント」(以下、組織アカウント)を取得することで対応することにしました。
個人事業主になる
手順は大量に出てきますので省略します。開業届を提出して個人事業主になります。私はオンラインで手続きしました。
個人事業主を証明する資料について
この後の手続きにおいて個人事業主であることを証明する資料の提出を求められることがそれなりにあります。
個人事業主がなりたてで提出できる資料は「開業届の控え」となりますが、オンラインで手続きした場合は控えが存在しません。
この場合に証明する資料となるのは以下の2種類で、この2つを提出して通過することができました。どちらも開業届提出後にe-Taxから取得できます。
個人事業の開業・廃業等届出書(住所・氏名・屋号等が記載されている)
e-Taxの税務署からの開業届の受信通知(スクリーンショット)
専用のフォームで1つしか資料を提出できない場合は、2つの資料を並べたものを1つの画像ファイルとして無理やり提出したら通りました。
D-U-N-Sナンバーの取得
組織アカウントを作成するためには、D-U-N-Sナンバーという世界標準の企業識別コードが必要になります。
東京商工リサーチ経由で取得しました。(1週間ほどかかりました)
企業識別コードですが個人事業主であっても付番されます。
手順については以下ブログが参考になりました。
Play Consoleの組織アカウントを取得
これで組織アカウントを取得する準備が整いました。
組織アカウントを取得してビルドをアップロードして審査を通過できれば、ついにアプリをリリースすることができます。
結論
2024年1月時点では、個人事業主であればハードルの高すぎるテストを行わずにアプリをリリースすることが可能
※テスト自体を否定しているわけではありません。テストは可能な範囲でちゃんと行いましょう!(人数はともかく期間を長く取るなどして)
実際にGoogle Playにリリースしたアプリ
ついでにApp Storeも
余談
新しいテスト要件の実態は不明
経緯で述べたように個人開発者にとって新しいテスト要件は字面だけ見ると非常に厳しいものですが、実際にはどのくらい厳密なものかは分かりません。こんな手順を踏まなくても以外となんとかなる可能性もあります。
新しいテスト要件への思い
審査の厳しいApp Storeと違い簡単にリリースできるが、比較的品質の低いアプリが存在しているのがGoogle Playという印象がありました。
そのため、アプリの品質を向上させるためにテストを厳しくするというのはその通りだと思いますし、テスト自体は重要だと思います。とはいえ20人で2週間以上連続はちょっと極端じゃないかと思いました。
なお、現在はGoogle PlayにもApp Storeと同じく審査が存在し、リジェクトされることもあるので、思っていたよりも気軽にリリースできないと感じました。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
参考になれば幸いです。