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偽ブランド品を何故買ってしまうのだろう。

今日は特に結論の無い雑談回です。宜しければお付き合いください。

高城剛さんのメールマガジンで以下のようなお話がありました。

(ラグジュアリーブランドの)基本姿勢は欧州の貴族エッセンスをパッケージして、高値でアジア人に売る事です。
<中略>背景にあるのが儒教だと考えました。権威には絶対服従しなければならない儒教は、確立されたブランドに平伏せざるを得ません(というように教育されてきました)。なにしろ、貴族の持ち物なのですから!
<中略>日本に限らず、中国や韓国などの儒教国全般で同じです。

高城未来研究所 Vol.651/Part2

ふむふむ、なるほどと納得させられました。
と、いうのは私が住む中国では偽ブランド品を買う人、売ろうとする人が非常に多いです。*中国人だけでなく、日本人も同様です。
偽ブランド品の販売・購入は、商品そのものの品質や、生産背景、その違法性等は全て無視して、ブランドの権威にフリーライドする行為だと思っています。
つまりブランドの権威には服従しつつも、腹の中ではリスペクトしていないので偽物を売買してしまうのですね。
まさに天に唾する行為だと思っておりまして、その唾は自分の顔に戻ってきてしまう・・というのが私の意見です。

上海南京東路。河南中路交差点西くらいで「偽物あるよ」売り込み多し。

リスペクトしていない一例ですが、売り手も買い手もそのブランドや商品のことを本当はまるで知らないということがあります。
デリバリーのおじさんがバレンシアガのTシャツを着ている、というのが最たる例でして、おそらく偽物であるという自覚もないのでしょう。

偽物のエルメスバッグを購入する、というのも同様です。
正規品にたどり着くにはスカーフやら、バングルやら、シューズやら、お洋服やらを購入しながら「列に並び」、順番が回ってきたらやっと購入できる、というのが現状なのです。
ブランドとしては、この商品を持つのに相応しい方かどうかということを見極めるのに事前のお付き合いを要求しています。
とりあえず「かの有名なバッグ」が欲しい、とか、転売屋さんを排除しているのですね。

何が言いたいかというと、最も偽物であることが明白なのが購入者の身の丈に合わない「かの有名な商品の偽物バッグ」なのですね。
しかしながら、日本人の知り合いが嬉しそうに偽物バッグを購入されているというお話を伺い、頭の中に?が一杯になりました。一体どこへもっていくのだろう。どういうお洋服と合わせるのだろう。幸せそうだから本人はいいかもしれないけど、どういう心境なのだろう。

かく言う私は、20年ほど前に偽ブランドの時計を購入したことがあります。
その時計は本物なら500万円ほどする品物だったのですが、1週間で壊れました。もう偽ブランド品は買わないぞ、と決めました。ええ、失敗談です。

お付き合いいただきありがとうございました。

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