タスマニアの名物ミュージアム MONA(Museum of Old and New Art)
タスマニア州の州都、ホバートはアートの街でもあります。
私が旅行情報収集でよく参考にする、New York Timesの36 Hoursというコーナーがありますが、36 Hours in Hobartという該当記事でもアートギャラリーが多く紹介されています。
そんなホバートを代表するアートミュージアムがMona。
結論から申し上げますと、老若男女問わず楽しめる素晴らしい施設でした。施設の魅力と、私の気づきを以下シェアさせていただきますので、お付き合いください。
Monaオフィシャルサイト - 概要
下記はMonaのオフィシャルサイトです。現地出身の大富豪が1代で築いたミュージアムということですね。
日本にも各地に同様の背景を持つミュージアムがありますが、これらは訴求次第で大きな観光資源になることがわかります。
創業者が「遊び場」として作った場所という印象です。まさに「故郷に錦」というやつですね。その「遊び場」「錦」でもって、故郷に集客し、継続的雇用創出で還元しているのですね。
移動体験もMonaの魅力の一つ
Monaはホバートの郊外にあります。
下記の地図では、左上部分に表示されていると思います。市中心部のCBD(Central Business District)からは車で所要15分程度でしたが、埠頭から船でアクセスすることもできます。
またこの船がカッコいいんですよね。埠頭の乗船口から、船に至るまで顧客動線、船内まで総合的にMona体験として設計されているように感じます。ただの渡し船ではありません。
移動中の時間や、移動体験自体を施設の魅力に入れ込んでしまうという手法は面白いです。
私は車移動でしたので船は使いませんでしたが、Monaの敷地に入ると、葡萄畑の間に敷かれた道路を横断するんですよね。畑の稜線が実に美しく、また「鴨横断注意」といった牧歌的な標識にもほっこりしながら到着です。
改めて素晴らしい立地環境 / 屋外の無料展示も充実
タスマニア島自体が自然が美しく保全されており、空気が澄んで素晴らしい場所なのですが、Monaの立地もそれが活かされたものでした。
上記の写真からも伺える通り、Monaは半地下・地下に建設されています。
屋外にもいくつかアートが展示されており、ここだけでも結構遊べます。トランポリンを利用したアートでは子供が大喜びでした。
地下部分は切り拓いた地層がむき出しで度肝を抜かれました。私は建築・土木は門外漢なので分かりませんが地下水が滲んだりしないのかしら?
作品の展示環境も面白い
こうした特異な環境であることもそうなのですが、作品そのものにフォーカスするよりも、作品のある環境をミュージアムとして提示している、という印象を受けました。
上記は天井の躯体とアートをシンクロさせて見せているのがユニークです。
とある一角には「男子禁制」のインスタレーションもありました。男性は入れません。待ちぼうけもミュージアム体験の一環ですね。
また、イコンのコレクションが多くあったのですが、その周囲も天国を想起させる環境だったりユニークでした。
定休日には要注意 金~月の週4日営業です
営業は金~月の週4日のみ。ついうっかり火~木にホバートを訪れてしまうと閉店の憂き目にあいますので気を付けましょう。
また、宿泊施設も併設されており泊まってみるのも一興です。
Mona、タスマニア島を訪れた際にはMust Goの施設だと思います。お勧めします。
所要半日程度でしょうか。ただのミュージアムではなく、色々な複合体験や思考のヒントになりますので是非ご訪問をご検討ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?