中国で骨折・入院し手術を受けた話 - 前編
皆さん、海外へ出かけられる際「海外旅行保険」には加入されていますでしょうか。
お持ちのクレジットカードに付帯する海外旅行保険について、自動付帯するのか、利用付帯(旅費 - 航空券や鉄道などその移動にまつわる費用を支払うことで付与される)か、把握されておりますでしょうか。
もし把握されておられない方は、海外旅行に行く際に必ずご確認の上、ご自身やご家族に金銭的被害が及ばないようご留意ください。
海外旅行保険って大事ですよ!
極論かもしれませんが一般的な生命保険より大事な場面も多いとすら思います。
タイトルが全てを表していますが、再度まとめますと。
打撲をしました。検査をすると骨折でした。折れ方が悪く、手術し整復しなければ指の動きが不自由になるリスクがあると診断されました。結果、入院し手術をすることになりました。その後・・という、この1月間私に起こったことについてまとめてみます。
言いたいことの大半は前段部分で既に言っております。また、書き進めるうちに長くなってしまったので2回に分けてお伝えしますが、どうぞお付き合いください。
〇 人生初の入院・手術が外国で!?
ちょうど1月ほど前の1月中旬、手を打撲しました。
みるみるうちに腫れてきまして、うーん・・まずいことになったな・・これは折れているんじゃないかな・・と思いながらクリニックへ行き、レントゲンを撮ってもらいました。
ばっちり折れておりました。そればかりか、このまま固定して治るのを待つ、という保存療法では不具合があるということで外科手術により整復することを提案されました。
クリニックでは外科手術はできないので、ローカル病院にかかることになります。人生初の入院・手術が海外、しかも中国か・・と複雑な気持ちになります。
「ちょっと考えて出直してきます」というわけにもいきません。
会社で加入している海外医療サービスを通じてローカル医院の診療予約を取ります。海外医療サービスのサポートは非常に助かりましたが、この後も書いていくように母国語でない部分の限界を度々感じることになります。
〇 日帰り手術と思っていたがまさかの3泊4日
ローカル総合病院で改めて診察を受けます。この時点で改めて入院をすることになるのですが、前泊・検査・手術・経過観察で3泊4日必要だと言われます。
この程度日帰り手術だろ、と高を括っていたのですがなんとも大層なことになってきました。
ベッドを予約しなければいけないから入院するかどうかすぐ決めてください、と言われるのですが入院しなきゃ手術できないんだったらすぐ決めろも何もあったものではありません。事実上一択です。
謎の前泊は、保険治療で自己負担ゼロなのを踏まえて高い医療費を吹っ掛けようとしているとすら思えます(この件、もっと悪質な病院や、悪用する被保険者もいるので何とも言えません)。
準備をして病院に翌日14時に来い、医療通訳も待っていると言われて一旦帰宅します。海外あるあるですが、何を持ってこいとか特に言われません。
Voicyでのもきょうさんが、海外の学校生活で指摘されているところと被ります。日本人はとかくマニュアルを求めるが、現場ではそんなものは無いというところが想起されます。
仕方ないので帰宅し、以下のものを用意しました。
・ハンドタオル
・トラベル用シャンプー、ボディソープ
・紙コップ
・携帯電話スタンド
・歯ブラシ・歯磨き
・着替え
・使い捨てスリッパ
〇そして入院、即帰宅!?
Xデーがやってきました。入院です。私のような外国人など、訳ありの患者専用と思われる専用フロアに案内されます。部屋は1室を貸し切りであてがわれました。
部屋にはテレビ、Wi-Fi、電子レンジが備え付けられていました。水は朝にお湯を魔法瓶にいれておかれる中華システムです。
そして医療通訳からバサッとプラスチックタオル・タオル・歯磨き歯ブラシ・スリッパ・石鹸が渡されました。買い与えられるのかよ。とは言え、実際にはここで渡されたうち使ったのはごく一部でしたから大半を持参して助かりました。
そして、各種同意書に署名をさせられるのですが、ひたすら全部紙です。日本だけじゃなく中国も紙好きですね。デジタル化しているはずなのですが、自国民は身分証統制できているものの私のような外国人はシステム上想定外でアナログ対応するしかないのかもしれません。
しかし、医療通訳がいるもののここでの説明は十分なものとは言えません。入院し手術を受けることを一瞬後悔したものの後には退きづらいフェイズに突入しています。というか、入院しますか?の段階で手術の各種リスクを説明し、同意をとるべきじゃないのかなぁ。
そういう意味でも皆さん、できるなら入院は母国語か、十分に理解できる言葉で医療者とコミュニケーションができる地でしたほうがいいです。一体誰得なんだこの情報。
その後院内と病院食について説明を受けます。出前を取ってもいいよ、と。とは言え面倒なので病院食をお願いします。その後衝撃の一言を聴くことになります。
「今日は帰宅してもいいので、x時までに帰ってきてください」
おいおい。今日の入院、まるで意味ないんじゃないのか。
お言葉に甘えて帰り、夜に戻ってまいりました。やれやれ。ここでペットボトルの水などを補給できたのは良かったです。
〇入院2日目、一体手術はいつ!?
何の前触れもなく朝5時に検温に来た看護士さんに叩き起こされ1日スタートです。
コロナ禍での隔離弁当を思わせる病院食。実際その後にでてくるものも同じようなものなのでこれが中華デフォルトであることを再認識します。
大分長くなってきたので、検査・手術・退院・その後は次回記事に回したいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。