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関空の改善策を考えてみる
こんにちは、Kametaroでございます。
前回の記事では関空の国際線混雑でなかなかキツイ空港体験であったというお話をいたしました。もしよろしければ下記ご覧ください。
まだ関空は改装完了・フルオープンしていないのですが、フルオープンしたとてあのキャパシティではこなせる旅客量に限界があると思います。言いっぱなしも無粋なので、ではどうすれば改善するのか?を考えてみたいと思います。
おそらく業界の方はとっくに考えておられることかと思いますが・・お時間があればどうぞお付き合いください。
CAT(シティエアターミナル)の整備
とにかく閉口したのが保安検査までの大混雑です。ただでさえ少ない空港での時間が失われ、かつ大量の旅客を出発ロビーに滞留させることになります。ですので、荷物預け入れやチェックインといった機能を空港外に出してしまう・・というのが発想です。
関西空港にはOCATというCATがありましたが、今や機能停止しています。当時の混雑具合や顧客動線に見合わなかったものと思われます。また、CATを顧客が使うインセンティブって正直ないんですよね。先に荷物が預けられるのはメリットなのですが、飛行機出発時間より相当前に用意をさせられるのは大きなデメリットでしょう。
よって、ここではJRが乗り入れているメリットから、京都駅・大阪駅から特急列車はるかを使う旅客に対し、専用待合室・事前チェックイン・荷物預かりという機能を提供できないか・・と思います。現実的には誰がやるねん、どこでやるねん、様々課題がありますがRide and Flyのカスタマージャーニーを接続させるのが一番現実味があると思います。
有償での事前チェックイン・専用動線整備
並びたくない人からさらに費用を徴収することで、専用チェックインカウンター・保安検査等の動線を整備してしまおうという考え方です。
空港にはVIP専用の動線が必ずあります。要人の専用通路です。私自身は「お付き」として体験したことがありますが、羽田空港第3ターミナルの場合、1階に専用の車寄せがありそこから専用通路で保安検査場に入れるようになっていました。なかなか興味深い体験でした。
そこまで大げさにしなくても、専用のチェックインアイランドと保安検査動線を、有償で作るくらいはできると思います。正直、私でもあの場面で5000円くらい出すよと思いましたので、もっと出すから先に行きたい人は多いと思います。
ここまでは出発時の混雑解消の為に、安易ですが2案考えてみました。ここからは免税店のどうにかならんか、を考えたいと思います。
市中免税店 / EC整備 / 乗り継ぎ便インセンティブ整理
空港での免税品買上額を増やしたいがためにウォークスルー型の免税店にしたというのは妥当だと思います。しかしながらそこまでにストレスがたまりまくり、時間が無くなるのでお買い物マインドがそがれてしまいます。
まずは出発ロビーの混雑をある程度解消させたならここはある程度改善すると思いますが、同時にやってほしいのが市中免税店の整備です。事前決済・空港受取の動線整備ですね。香港・ソウルなどでは一般的ですし日本でも那覇のDFSでは可能です。東京もロッテ・新羅などおそらくできるのではないかと思います。
このあたり、恐らくDFSあたりがやってくると思います。
EC決済、空港受取も同時に進めてほしいです。
最後に泥臭い手法ですが、関西空港からの国際線乗り継ぎ旅客は、空港内に滞留される方が多いでしょうから、こうした事例を増やすことも重要でしょう。現実的には北米・豪州 - アジア間が中心になるでしょうからダイヤ整備の交渉ですが長期目線でやっていくしかなさそうです。
今日もお付き合いいただきありがとうございました!