モノからコトへ のコトってなんなの?

仕事しているとよく言われるのが、

現在のニーズは「モノからコトへ」変わった。

ということです。

みんながみんな同じように言うから、一体なんなのかとふわふわします。

この抽象的な概念を、個人的に色々な情報を噛み砕いてまとめてみたので語ります。

モノとは「機能」、コトとは「~したい(体験)」

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色々なことに説明がつきやすい汎用性があるゴールデン・サークルの図
章題に書いてしまいましたが、結論を言いますと、

モノは「機能」(how)  コトは「〜したい」(why)

となります。

~したい(why)を叶えるのが、機能(how)であり、機能をくるんで形にしたものがプロダクト(what)です。

私を含めた昭和の人ってどうしても機能(how)を突き詰めてしまうのですが、~したい(why)を最初に決めて、そのためにどんな機能(how)が必要なのか検討するのが、これからのあるべき姿となります。

そういう意味では、考え方の順番が違ってきたということだけだと思います。

ただ、~したい(why)は、このなんでも揃っていて便利な商品だらけの世界ではなかなか見つかりません。

自分自身に問いをしてみて、「~したい」はすぐに出てきますでしょうか?

ーー

ーーー

ーーーー出ませんよね?大丈夫です。出ないのが普通です。

なかなか、「~したい」という欲求は表面に出てこないのです。

なので、「~したい」を

ユーザーを見つめ直すこと
自分の経験談
から探し出して顕在化させることが、コト企画の真髄と思います。

どんな体験をさせて「~したい」を叶えるか

では、機能が搭載されて、「~したい」を叶えるだけでいいのかというと、そうではありません。

「〜したい」を叶えつつ、ユーザーの感情を満足させることが必須です。

以前読んだ「ソフトウェアファースト」にもありましたが、

・ハードウェアはソフトウェアのためにある

・ソフトウェアはユーザーエクスペリエンスのためにある

・ユーザーエクスペリエンスは人々の感情を満足させるためにある

にあるように、感情を満足させるには、体験が必要なのです。


ソフトウェア・ファースト要約して見えてきた開発意識の持ち方
では、ユーザーの感情を満足させるためのユーザーエクスペリエンスはどのように設計させればよいのでしょうか。

それには、下の3つを要素として組み込むことで達成に近づきます。

・直感的で (わかりやすくて安心!)

・楽しくて (楽しいからまた使いたい!使っている時間を忘れる!)

・ユーザーを正しい方向へ導く (やりたいことが思った通りにできた!)

上記6つの要素を1文にするとこうなります。

ハードウェアとソフトウェアを駆使することで、直感的で、楽しくて、正しい方向へ導けるようなユーザーエクスペリエンスを設計し、ユーザーの感情を満足させる

Uberはどのような体験で「~したい」に応えて、感情を満足させているか

さて、実際に先程の流れの具体例を示したいと思います。

ちょうど時事ネタで降ってきたので、UberのアプリとUXの関係について自分なりに感じたことを書いてみます。

Uberのスマホアプリは実際にあるので、まずはApp storeの情報で説明してみます。

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App Storeの「Uber」スクリーンショットより
UberサービスのUXのいいところはたくさんありますが、下記のようなものがあります。

車両を呼ぶとすぐに来てくれる
到着までの時間や、目的地までの時間が可視化されて楽しいし安心する
到着までの料金がわかるので安心する
運転手へのレビューがあるため安心できる
アプリ内で決済が完了する
それぞれ先程の項目で分解してみましょう。

直感的で (わかりやすくて安心!)

・到着までの時間や、目的地までの時間が可視化されて安心

・到着までの料金がわかるので安心

・アプリ内で決済が完了する

楽しくて (楽しいからまた使いたい!使っている時間を忘れる!)

・時間や車の位置が可視化されていて楽しい

ユーザーを正しい方向へ導く (やりたいことが思った通りにできた!)

・配車から到着まで迷わずにアプリ操作できる(UIの話)

「〇〇へ行きたい」(why)というコトに対して、時間やレビューを可視化する(how)ことで、ユーザーを楽しく安心させることができる(ユーザーエクスペリエンス)、スマホアプリ(what)ということですね。

この話を聞いてるだけで利用してみたくなりますよね!

というのもユーザーエクスペリエンスがよい証拠なのかもしれません。

まとめ 〜コト企画は「〜したい」に楽しく応えること〜

モノからコトへ というワードはたくさん聞きますが、抽象的ですよね。

おそらく、みなさん別々の考え方があると思いますし、どの考え方で進めたとしても、最後の答えは「ユーザーの感情が満足」できるかできないかですので、答えははっきりしています。

私個人がこれまでのインプットで割り出したやり方ですが、一つの参考思想としてお聞きいただければと思います。

では、おつかめ!

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