美味しい話 少しだけ気になる 02 Doyenné du Comice
天皇の料理番 秋山徳蔵シェフが1962年頃出版した 「味と舌」で有名になったのが幻の洋梨と言われるDoyenné du Comice ドワイエンヌ・デュ・コミス(カタカナ表記はいくつかあります)。通称コミス
「コミスの、あの品のある味」
「一片を口に入れる。とたんに、何ともいえない芳香と、トロリとした舌ざわりと、上品な甘さが、口いっぱいに拡がる。かす一つ残さず、アイスクリームのように溶けてしまう。実に素晴らしい逸品であった。」
洋梨の中でも古い品種で明治時代には日本で栽培が始まっている果物だけど、栽培が難しいということであまり広まらなかった。なぜ「栽培が難しい」のか?どこが難しいのか?色々聴いて回ると、「枝が暴れる」と表現してくれた農家さんが居た。
あまり栽培されていないのと、前述の天皇の料理番秋山シェフの記述から、「幻の洋梨」と呼ばれているけれど、山梨、群馬から以北、青森まで栽培している農家さんは点在している。だからネットで探せば購入はできます。
そんなコミスの変種がリーガル レッド コミス 。その名の通り表面は赤みの強いコミス。
「リーガル レッド コミス ( REGAL RED COMICE )」は1960年(昭和35年)にアメリカ、オレゴン州においてチャールズ・キニー氏が自園で発見した「ドワイアンヌ・デュ・コミス」の枝変わりとされています。https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/poire-RedComice.htm
今年始めて青森県の沼端総合ファームから取り寄せます。
幻のコミスより生産量が少ない、幻中の幻の洋梨。
どんな味だろうか? 楽しみに待ってます。
と、ここまで書いたのですが、レッドコミスが沼畑さんから届きました。
そして早速食べました。
また食べたい 洋梨でした。
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年間100日を日本各地に出向いて、地域の課題解決の相談にのっていた亀田武嗣(デジタルメディア研究所・主任研究員)による、足で探し、人と交流…
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