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初めてコールドシャワーを浴びた話
初めてコールドシャワーを浴びた。その感覚は、鋭い刃が肌を撫でるような衝撃だった。身体に触れる冷たさはただの水の温度ではなく、全身を突き刺す覚醒の一撃だった。テッド中村さんが言っていた「カウントダウンして入る」という方法も試してみた。5、4、3、2、1…数字が減るたびに心臓の鼓動が速くなり、最後の「1」で飛び込むと、冷たい流れが息を奪い、体が驚きで縮こまる。呼吸は荒くなり、息苦しさが胸を締め付けた。
けれど、そのシャワーを浴び終えた瞬間、何とも言えない爽快感があった。体は芯から冷え切っているのに、心は少しだけ燃えるように熱かった。これを毎日続けているテッドさんは一体どれほどの忍耐力を持っているのだろう。そんなふうに思いながら、ふと感じた。彼もきっとこの冷たさと戦っている。毎朝、この憂鬱と向き合いながら、それでも挑戦を続けているのだと。なんだか、彼も「人間」なんだと少しホッとした。(私は人間ではない)
目標を持つコミュニティの人たちのことも思い出した。オフ会で会ったその人たちは、ただ努力を語るだけではなく、その根底には優しさや誠実さが滲み出ていた。「頑張ろう」という一言が、単なる口先ではなく、実直なエールに聞こえたのだ。みんながそれぞれの目標に向かって走る姿は、決して競争ではなく、共に進む旅路のように感じられた。
コールドシャワーは、ただの挑戦だったかもしれない。それでも、心のどこかで何かを変えた気がする。あの冷たさの中に、覚悟と信頼、そしてコミュニティの力が宿っているように思えた。だからこそ、もう一度、やってみようと思うのだった。
さあ、私は明日コールドシャワーを浴びているのだろうか…