【重賞データ攻略・ファルコンS】今年の該当馬はオタルエバーのみ!! 目下3連覇中の前走○○組とは??
先週のフィリーズレビューでは阪神芝1400㍍というコースに着目し、サブライムアンセムを推奨することができました。(詳しくは【重賞データ・フィリーズレビュー】をご覧下さい)。そして今週のファルコンSも中京芝1400㍍というコースがカギを握るとみています。
中京芝1400㍍はスタートから緩やかな上り坂が続きますが、残り1080㍍からは緩やかな下り坂に転じます。3~4角も全て下り坂なのでペースは緩みません。しかし最後の直線、残り340㍍の地点に待ち構えている高低差2㍍の急坂が、逃げ先行馬にとっては大きな関門。坂を上がってからゴールまでは240㍍もありますから、ここで一気に差し&追い込み馬が台頭することも珍しくありません。
さて、ここまで読まれて気付かれた方もいるのではないでしょうか。そうです、中京芝1400のコース形態はフィリーズレビューが行われる阪神芝1400㍍とよく似ているのです。フィリーズレビューの項で「1400という距離のイメージ以上にスタミナが問われます。スピード一辺倒の馬だと苦戦は免れません」と書きましたが、それはファルコンSも同じ。それを如実に示しているのが、前走の距離別成績です。過去10年の出走馬の前走距離別成績を振り返ってみましょう。(数字は左から勝率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率)。
・前走1200【0・0・1・40】0%、2%、0%、25%
・前走1400【4・4・2・44】7%、19%、174%、82%
・前走1600【6・5・7・54】8%、25%、64%、75%
明らかに前走1200組は苦戦しています。今年は前走で1200㍍を走っている馬が4頭エントリーしていますが、迷わず消しでいいでしょう。
一方、前走1600組では、前走で使ったレースの格に注目です。前走1600組の前走クラス別成績を挙げます。
・前走新馬&未勝利【0・0・0・3】0%、0%、0%、0%
・前走1勝クラス【0・0・0・6】0%、0%、0%、0%
・前走オープン特別【0・0・0・10】0%、0%、0%、0%
・前走GⅢ【6・1・2・19】21%、32%、164%、105%
・前走GⅠ【0・4・4・14】0%、36%、0%、92%
前走でマイルの条件戦やオープン特別を使っていた馬はサッパリ。近年で言えば17年1番人気のナイトバナレット(11番人気)、18年2番人気のテンクウ(8着)、19年1番人気のヴァッシュモン(6番人気)が、ここに該当します。一方、前走でマイルの重賞を使っていた馬は目下3連覇中。昨年は該当馬が8頭と多かったこともありますが、馬券圏内どころか6着までを独占しています。
今年は意外にも前走マイル組の登録が少なく、オタルエバー、ティーガーデン、ニシノスーベニア、ベルウッドブラボーの4頭のみ。その中で前走が重賞だった馬はオタルエバーしかいません。オタルエバーの父はリオンディーズ。産駒は中京芝の成績が良く、先週はファルコンSと同じく1400㍍の岡崎特別をショウナンアレスが制しています。現時点ではこの馬中心の見立て。追い切り、さらには枠順もチェックして、最終結論を出したいと思います。
※トップの写真は90年のJRA賞最優秀3歳牡馬のリンドシェーバー。01年のルスナイクリスティ、03年のギャラントアローと、産駒はファルコンSを2勝。