韻象 〜Tame-Lie-One-Step〜
どうも、かめちゃんと申します🐢
学マス日和が続く毎日ですね。
兼任Pにタスクが多く、大変かもしれませんが、私も楽しく遊ばせていただいている日々です。
今回は、韻象シリーズ(勝手に)ということで、前回取り上げた莉波お姉ちゃんのclmusy trickに引き続いての2作目です。
今回取り上げる楽曲は、我が担当アイドル。
紫雲清夏の楽曲、「Tame-Lie-One-Step」です!
韻とはなんぞという方への案内は先の投稿をご覧ください!
あと、楽曲や清夏の考察自体はリリース前のものですが、こちらもご覧いただければ...!
韻とは(おさらい)
単語や文章を、同じ母音で揃えることで、リズムや響きの良さに繋がるテクニックの一つとでも言えるかもしれません。
例えば、学マスだったら「ga-ku-ma-su」なので母音は「a-u-a-u」になりますね。
これと母音が同じ単語を挙げると以下のような感じ。
・爆発
・活躍
・溌剌
・アルバム
・ワクワク etc.
これらの同じ母音の言葉を文章や歌詞の中でうまく配置していくことで、リズミカルで気持ちいい響きにつながると言うわけです。
Tame-Lie-One-Step
さて、Tame-Lie-One-Stepは、東優太さん作曲。なにわ男子に楽曲提供されているなど、大注目のコンポーザーさんです。
本作においては作詞も担当されています。
そして、この楽曲の中にも、韻が登場しています。
まずそもそも、タイトルですよね。
Tame Lieは直訳すると「飼い慣らされた嘘」。スラング的には「つまらない嘘」とも言えそうです。そこからのOne Step。
で、歌詞に入るのですが、サビのところで登場するこのフレーズ。
タイトルはTame Lieですが、歌詞的には「ためらい」と歌っています。ここでまず1ポイント。
その上、「ためらいOne Step」と歌った時、Pを強調しないことで、「ためらいは捨て」という聞こえ方にもなっているように思います。
これは韻を踏んでいると言うよりは、そう聞こえるように仕込んでいる感じでしょうか。
パッと同じ感じで印象的なのはマキシマムザホルモンの歌詞とかでしょうか。詳しいわけじゃないですが、日本語で構成された歌詞が英語に聞こえる的なやつです。
まぁ、ここで言いたいのはタイトルと歌詞をかけつつ、その聞こえ方でさらにもう一個重ねてくるみたいなことかなと思います。
歌詞
Bメロですね。ここ、かなり気持ち良すぎる。
単語的に韻を踏んでいるわけではないのですが、太字の箇所、つまり区切りにきている箇所では全て母音がeに揃えられています。脚韻。
加えてI wanna Sayと未完成ではSayの音が揃えられています。
「Mi-Ka-n-Se-i」発音するのではなく、「Mi-ka-n-se」とiを明確に発音しないことで他とズレずに気持ち良く揃うようになっています。
同じく、亡霊というワードについても、iをはっきりさせないことで違和感なく入ってくるようになっているんですね。
Bメロ続きですが、ないやとHigherという、3文字がかかっていますね。
ラッパーの呂布カルマさんが言っていたことですが、日本語の単語同士で踏むよりも、日本語と英語で踏んでいると面白い(意訳)というのが個人的にもあります。
HipHopの楽曲でぱっと思いついたのがZeebraの「Street Dreams」。
カタカナ表記ですが、歌的には英語的発音で響きすごく気持ちいいですよね。
もっとも、清夏の場合は「ないや」の最後をer的な発音をしていて英語に寄せた発音にも思えます。そうやって気持ちの良い響きを組み立てているんですね。
ここも、完全に同じではないですが、英語と日本語で踏まれた韻ですね。
さて、ここからサビです。
ここは、母音というよりは子音ですね。
先にも述べたように、Pの発音を強調しないことで、ste(p)という感じになっているからこそ、Stepとせて(sete)、して(site)が気持ち良さに繋がっているように思います。
ちなみに、この曲。タイトルはOne Stepですが、曲は2stepということもオシャレ。そこが「止まない Two step」のダブルミーニングになっている感じなんですね。
さて、2番に入ると、更に韻がポコポコハマっていきます。
過去とかもは歌い方的に強調されているのでわかりやすい。「があるから」をやや早口に詰め込んで、かものポイントを小節末に持って来れてるテク。
ここでも出ました、日本語と英語の韻ですね。
カタカナにすると「ライドオン」と「ワイノット」ですが、前者は英語のリンキングを活用、後者ではアクセント的に近い音として聞こえるようになっていますね。
ひぇーきもちいい。
後悔と将来は、韻としては割とオーソドックスなものかなぁと思います。ここでは韻の置き所に注目です。歌い方的には小節末に置かれていてるのですが、歌詞を見てみると将来の方は文頭に当たる言葉ですね。これを前の小説のお尻からまたがって歌うことで、意味を通しつつ、韻のリズムを大事にできるってとこがニクい。
今と次第はi-aというところが続いているのが気持ちよさに繋がっていますね。
と、まぁ主だってはこんな感じでしょうか。
この曲は楽曲全体的にリズムが意識されている曲で、言葉の配置が響きの良さを演出している素晴らしい楽曲です。取り上げた箇所以外にも、小節の末の音は揃えられている部分が多いです。
しかも、何より重要なのは、韻を置きつつ意味を損なわないこと。そりゃ大前提なのですが、紫雲清夏というアイドルを表現することを意識しながら楽曲としてのクオリティとして韻が使われている感じが良いんですよね。
歌詞も清夏のことを知っている場合とそうでない場合で、受け取り方が変わるようになっています。
前者は彼女の背景が描かれているように思うし、後者はラブソングの一つとして捉えられると。そう考えるとかなりとんでもない一曲だ、、、
インタビュー記事を読んでいると、コンポーザーの依頼段階で、イメージのために既存曲を挙げ、その楽曲を作った人に直接依頼するという流れがあったようです。
ただ、楽曲を手掛けている東優太さんはパッと調べても表立って発表されている楽曲はまだ少なく、この才能をどこから見つけてきたのかと気になって夜も眠れません。
清夏だけでなく、東さんの今後の作品も楽しみにしたいなぁと思います!
幸あれ!
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