生徒に尊敬されたければまず生徒を尊敬しなさい
誰でも自己の重要感を求めている。重要感とは自分が重要だと感じることです。
生徒に信頼され、言葉を聞いて貰うには、重要感を与えることが大切です。
誰でも自分を軽んじたり、雑な扱いをしたりする人の言う言葉など耳に入ってこないからです。この人は自分のことを信頼し、大切にしてくれると感じる相手になることが大切です。
よく教員は生徒とのラポールを形成することが大切であると言われますが、まずは生徒を信頼することが大切です。自分は相手を軽んじているのに相手から尊敬されることはありません。
重要感を与えるために始めに取り組むべきは褒めること
相手に重要感を与える即効性が高い方法は相手を褒めることです。相手を批判したり、アドバイスを与えたりするよりもよっぽど相手に信頼されます。
しかし、褒めるのが苦手だと感じる人も多いと思います。何を褒めたらいいのかわからない、褒めても微妙な空気になってしまうなどはあるあるですよね。
褒めるのが上手い人は褒め言葉のボキャブラリーが豊富です。一朝一夕で褒め上手になるのは難しいです。褒め言葉のボキャブラリーを身につけるには
とにかく褒めまくる癖をつけることや色々な価値観を肯定する感性が重要です。
人間は鍛えたところだけしか成長しません。褒めるということも普段から行っていないと、褒める力は鍛えられません。褒めるのが上手い人をお手本にし、毎日3回以上は人を褒めるという目標を立てて実践していくことが褒め言葉のボキャブラリーを増やすことにつながります。
また、新しい情報に触れ、多様な考え方を身につけることで、色々な価値観を肯定できるようになりましょう。「この人は褒めることないな」がなくなります。
褒める時に気をつけるべきなのは、褒め言葉がお世辞になってしまうことです。お世辞というのは思ってもない褒め言葉を言うことです。お世辞は相手に伝わります。誠実に相手のことをすごいなと思う感性を身につけましょう。
相手に重要感を与えるのは言葉だけではない
相手に重要感を与えるのは、言葉だけではありません。身だしなみを整えること。相手の話を目を見ながら聞くこと。誠意を持って相手に接すること。これらの行動も相手に重要感を持ってもらうには大切になります。
特に約束を守ることと相手の話を聞くことは大切だと思います。
約束を守ること
約束には「明言化された約束」と「明言化されていない約束」の2種類があります。
明言化された約束とは、「昼休みにプリントを渡すね」とか「明日は8:00に学校集合です」のように言葉にした約束です。
明言化されていない約束とは、「授業のチャイムが鳴ったときには教師は教室にいること」や「小テストをしたら次の授業に返すこと」などです。
明言化されている約束はしっかりと守っていても、明言化されていない約束を破ってしまう人は結構います。それが積み重なると、「部活の時間に遅れると怒るくせに授業時間は守らない先生」とか、「提出期限にうるさいのに自分はテストを返さない」のような評価を受けてしまい、生徒も約束を守らなくなります。
相手の話を聞くこと
相手の話を聞くときに大切なのはなるべくアドバイスをしないこととゆっくりとしたペースで共感の相槌をうつことです。
特に自分が話をするのが好きな人はアドバイスをしがちです。アドバイスをすると「あなたは問題の解決策がわかっていない」、「僕の話の方が重要だ」というメッセージを相手に与えます。相手は自分が軽んじられてると感じますよね。
相槌も早いペースで「はい、はい」と打たれてしまうと「話を終わらせたいのかな?」と感じてしまいます。相手が一旦話終わった後に「それ分かるな」と言って分かる理由を考えることが大切です。共感する理由を探す癖をつけることで共感力が鍛えられていきます。
最後に
今回は「人を動かす」の【人を動かす三原則】重要感を与えるを考察しました。自分も全然できていないので頑張らなきゃならんですね。
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