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写真の原体験

今週末、Clair photoさんで写真を語る会がありますので、私の写真(見る側)を振り返ってみたいと思います。

写真を意識して撮りだした頃、一番沢山インプットできたのはアサヒカメラだったと思います。
日本カメラは良い子感、カメラ毎日は悪ガキ三男坊的な感じでした。
'80~'90年代の大手カメラ雑誌は、今では考えられないくらい作品も作家さんも充実しており、古典的な名作も新進気鋭の作家さんも、雑誌で知ることになりました。
今、雑多な写真を撮ってる素養は、このときの影響大きいと思います。

写真で感動した原体験は、ロバート・フリーマンという、Beatlesのジャケット写真を撮ってた方が居られるのですが、この方のオリジナルプリントを見た時でした。
有名な、With the Beatlesのサイド光モノクロームの写真、ジャケット写真だと中間調がなくハイコントラストですが、オリジナルはコントラスト高めなものの肌のトーンやセーターと背景の質感が見事に出ており、モノクロなのに色が感じられる、凄みを感じたのを40年くらい経っても覚えています。
Beatles for Saleのカラー写真も、アルバムだと平面に感じ、色もアンバーに振れていますが、オリジナルは背景(ハイドパーク)の空気感、4人がその場に居るような臨場感で鳥肌たった覚えがあります。

当時、自分でモノクロプリントをやり始めていた頃でしたが、上手い人がキッチリ撮って、適切にプリントすると臨場感や空気感まで映り込むんだなぁと思いました。
未だに(というか最近になって再開)写真展示に填まっていますが、その領域に近づけられたらなぁ、と思っています。

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