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占い体験

noteで多くの人に読んでもらうには、
「トピックのジャンルを統一するべき」
「読む人に役立つ情報を盛り込む」
というような記述を見た。
でないと、固定の読者が付きにくいという。
なるほどー。
でも、ないんだな、そういうのが・・・

というわけで、今回も自分の体験&考察である。

占いはお好きでしょうか?

 子供の頃は、私はしし座、8月生まれ、A型ってことで、雑誌の最後に載っている占いを見たりしていた。
「当たったかどうか」
の検証もなく過ごしていた。
 私の姉もしし座。
ふたりとも良いことが起きる、悪いことが起きるが、同時なわけないよねって、話していた。
にもかかわらず、なぜか見てしまう占い。

 20代後半に知り合った友人Yちゃんは、「占いを信じたくなるっていうのは、自分が弱ってるってことや」という名言を、私に授けた。
 その後、派遣で一緒に働いていて、仲良くなったTちゃんは、占いが大好きだった。
ある時、「ねこにゃん、お願いやから占いついて来てほしい。すごい気になる占い師さんがいる。それで、もしよかったら一緒にどう?」と言った。
大阪市内のちょっと外れたところにあるという。
道に迷いながら行った。
なんと、ボロボロのアパートだった。
建付けの悪いドアを開けると、いきなり細くて急な階段があった。
「どーぞー。お上がり下さーい」
か細い声が聞こえる。
階段も、一足ごとにギィギィいっていた。
部屋は4畳半だと思うが、白いシーツのようなものを四方に吊るして、半分くらいのスペースにしていた。
お香と煙のにおい。
占い師は、長髪の30歳位と思われる女性。
首と手首に、玉のついた色々なものをぶら下げ、薄紫のベールをかぶって、水晶の前に座っていた。
「どう見ても占い師だっ!これよ、これが占い師よっ!」
と100人が100人とも答えるであろう。
 顔はあまり見えなかったが、部屋の暗さもあいまって、顔色も青白く見えた。
 ここなら、どんなウソっぱちを言ったとて、信じてもらえる。
占いの値段は、はっきり思い出せない。
30分1200円位だったかな。多少の時間オーバーはOKだったはず。

 全然乗り気がなかったが、Tちゃんのついでに1回だけ占ってもらった。
これが、お金を払った、人生初の占い体験である。
Tちゃんは、結局その人に何回も占ってもらっていた。
私は2回行って、自分も占ってもらったのは、そのうち1回である。
何を言われたか、全く覚えていない。
 また、その占い師は、方角の重要性を力説していた。
しかるべきタイミングで、しかるべき方角へ引っ越しすれば、開運すると。
そんなに引っ越しばっかりしてられん。
自分は、方角を信じているから、今はこんな一見変な場所で、占いをやっているとのことだった。
占いの途中で電話がかかってきた。
「ちょっと失礼します」と、占い師は後ろを向いて、電話に出た。
「え?・・んもぉー、チンして勝手に食べて良いて言ったでしょ」
と言って、すぐ電話を切った。
聞けば、シングルマザーらしい。
結婚前に、自分のことを占ったのか?

 話を戻すと、Tちゃんは当時、大好きな人がいて、どうしたらその人と結ばれるかが、最も大きな課題であった。
私は、たとえ友人といえども
「それはやめとけ」
などと、言うことは嫌いである。
でも、彼女が好きなのはテレビに出ている人、タレントまでは行かないちょっとした有名人だった。
毎週、自筆のファンレターというか、ラブレターを送っていて、怖いほど真剣だった。その人の東京の家まで押し掛けたこともある。
「それはやめとけ」と、言った方が良かったかと、今になって思う。
 彼女は、その占い師のお告げに従い、JRの単線で2時間くらいかかるような、田舎の湧き水を汲みに行くと言った。
またもや、「お願いっ、お願いやからーついて来て~」と懇願されてついて行った。
結局、彼女はそのタレントもどきの人と、どうなるでもなかった。
 そして、その10年後位に、全然違う人と結婚した。

 その後、40歳頃、私自身も、お金を払って占ってもらったことがある。
弱っていたのかな~(笑)
派遣先のコールセンターや、塾、お菓子教室では、独身男性との出会いは皆無であった。
なのに、40を過ぎて、急に、
「おや?この人もしかして・・・?」
という人が、ほぼ同時期に2人現れた。
★Aさん★
同学年。ちょっとあか抜けないが、誠実な人。背も高い。高学歴で武道をしている。結構ユーモアもある。水をこぼして床を拭いたタオルで、自分の顔の汗をもぬぐえる強者である。
★Bさん★
8つ年上。ずんぐりむっくり、おなかは出ている。誠実さは間違いない。口下手。優しそう。聞き上手。申し訳ないがモテないよねって感じ。

 久しぶりの感じで、恋愛センサーが弱っていた。
気持ちはAさんだった気がする。年齢が近いし、話は合いそう。
 ネットで占い師を探してみた。予約しておくと電話がかかってくる。
スピリチュアル占いというもの。
どこにお住まいか明かされないが、四国とだけおっしゃっていた。
50~60歳?の女性。
こちらが伝えるのは生年月日だけ。名前や素性を明かさなくてよい。
逆に、男性の2人の本名は聞かれた。こちらは名前だけである。漢字も必要ない。響きのイメージらしい。
たった5秒くらいの沈黙で、
「Bさんです」とキッパリ答えられた。
続けて、
「Aさんも、もちろん良い人。でもあなたには絶対Bさんなの」
と言われた。
「それでねー、結婚して、男の子2人かな?」
と言われた。
とっても驚いた。
「40過ぎて、2人も産む自信ないんですけど」
と言ったら、
「んーー、おかしいな。男の子2人なんだけどなぁ」

Bさん(つまり今の夫)は、亡くなった最初の奥さんとの間に男の子が2人いた。そのことは彼女には伝えていなかった。

その数年後、結婚の報告をしたくてサイトを探した。
もう登録されてなかった。

本当に、特に何の役にも立たない文でした。
ここまで読んでいただいて、感謝いたします。
ねこにゃんの旦那さん、おなか出てるのねーのままでは、夫に申し訳ないので、ついでに言っておきます。夫は結婚後、私が徹底的に食生活を改善して、10㎏以上痩せました。


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