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はじめての…part2

こんにちは。冬の空気がきりっとしている感じすごく好き。
あと、実家にある石油ストーブの独特の暖かさと香りもすき。


さて、先日の続きを書きたいと思う。
24時間、チャットサイトはオープンしており、お客さんもチャットレディもいつでも来れる為、いつログインしても楽しめるシステムである。
という事で、私はまっ昼間にチャットレディとして初仕事を開始するのであった。
着替え終えた私はお化粧直しなど身だしなみを整え、受付の男性に代わって可愛らしい元チャットレディの女性スタッフさんとチャットルームに入るのだった。

そこは、簡単に言うとthe女子の部屋を超コンパクトにした感じの部屋だった。3畳くらいのお部屋の中には、一人掛けのソファに白いファーのクッション、赤いハートのフワフワクッションが置かれ、ソファの後ろには棚があり、可愛いぬいぐるみやフォトフレームなどが飾ってあった。そして、ソファと向かい合う様にしてパソコンやモニターとカメラが設置してあり、いつでもお仕事可能な様にセッティングしてあった。
一番驚いたのは、とにかくお部屋の明るさが尋常ではない。
大きな照明に加えてライトが2つほどあった。これは肌を明るく白く見せる為の物らしい。

可愛らしい女性スタッフにいろいろシステムや使い方を聞き、
「分からない事あったらこちらで遠隔操作できるので大丈夫ですよ~」と言われホッとしたのと同時に全部を監視されている恐怖も同時に感じた。

以前ホテルで働いていた私は、対お客様との会話には慣れていたものの相手が見えない画面(正確には自分が画面に映ってる)に向かってお話する事は、未知の領域だった為、口から心臓がでるくらい緊張した。

開始ボタンを押すと、待機の画面へ移行した。
女性が待機中の画面は、男性は数秒から数分は無料で視聴できるので、これから話してみたい子を探すきっかけとなる場である。逆に女性側はこの待機時間がとても大切で、いかに話しかけてもらえる雰囲気づくりができるか、が重要だとスタッフの方に力説してもらったばかり。

私も、例にならって満面の笑みでにこにこ手を振ったり、
体を揺らしてみたり自分なりにやってみた。

数秒で早速コンコンというノックの音が聞こえ、待機中の私の画面に、お客様の名前が表示され1人2人…7人と人数が増えると気持ちもなんだかもぞもぞしてきた。私からは見えてないが、見られている不思議と緊張感…。
そして、このニックネーム(チャットネームともいいう)はなんだ??という卑猥系な名前も多くあり、この時点でこの世界に免疫のない私は面食らってしまったのだった。

その時、チリ~ん♪という合図とともに画面の中の私の部屋に一人のお客様が入室して下さった。待機してから1分も経たないくらいだった為、とてつもなく驚いた表情をしてしまった。なにせ私は極度の緊張しい。こんな事辞めとけばよかったと改めておもった。

”…こんにちは、○○と申します!来て下さってありがとうございます”
ようやくその一言が出てきた。
”はじめて?よろしくね”
とお客様。
文字に対して声で返事する会話の不思議さ。
でも、画面の向こうにいるお客さんを想像しながら会話するしかない。

この後は、緊張のあまりよく覚えていない。
確かに覚えているのは、このお客様がジョギングをしているという会話から突然、服装についての質問があり、”全身を見せて”と言われたので、立ちあがったのだが、全身が映らず試行錯誤を繰り返した所あたりからだ。そこで、次に足のアップを求められたのだが、自分の足がドアップになった姿など自分で見たことなどないし、恥ずかしすぎたので、恥ずかしいと伝えると”恥ずかしがる姿が可愛いんだよ”と教えてもらった。
その時は理解に苦しんでいたが、これこそが最大のチャットを制す武器である事が分かることになるのであった。

そんなこんなしていると、

”スカートめくれる?”と直球の質問。

”え?”
思考停止状態の私は
”そんな事したら見えちゃいます…。。”
と何とか返事。
”少しだけでいいから”
”少しだけ?”

もうこれ以上は無理だああと思った私は、正直に話すとお客様もわかって下さった様で(何を分かったかというとこの子はもう脱げないって事)
普通の会話にもどり、バイバイをした。

チャットが終わった後は、3分位は放心状態。
今の40分は何だったのだ?

スタッフさんからの電話で我に返った私は、どうだったか報告。
って今のやり取り聞いていたでしょ?と言いたかったがその気持ちを抑え
「何がなんだかわかりませんでした。」と答えた。

もう、これでおしまいにしよう。
と思い、これで今日は帰りますと告げた。

では清算の準備しますね~と言われ、帰りに手渡された金額2000円
おお!
私、40分しかお話しなかったけど、2000円もらった!という喜びはあった。

が、もうこんなに精神的にまいる仕事やらないと胸に誓ったのであった。

そんな私が、1週間後にまたチャットレディになるのである。

その話はまた今度にしようと思う。


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