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環境の変化によって使用量が増えた日本語「〜思います」

YouTubeで学習動画オドガクしていたり、動画を見ていて最近よく聞くようになった語尾が、「思います」だ。学習動画で操作をレクチャーしている時も、配信者は、高頻度で「〜だと思います」と話しを終わらせて次の内容に移る。レクチャー系以外でも、この「それでは〇〇してみたいと思います!」というように、「思います」言葉締めは多くなった。言葉の最後に言うと小気味よく切れがいいし、元気で、それでいて丁寧な感じが出る。ただ今まで生活してて、またはテレビを見ていてこんなに「〜だと思います」を聞いたっけな?単純に動画を見る絶対数が増えたからなのかな?

やはり、「〜だと思います」を聞く機会が増えたのは「一人で動画をしゃべって録画→不特定多数に配信」、というテクノロジーの変化に伴う生活環境の変化だろう。ブログも不特定多数に配信する点は同じだが声ではなくて文字なので、「〜思います」で文章を締めなくてもいい。もちろん全然締めてもいいが。ただ、文章の場合は、話の内容を変えたい時は改行ができる。ビジュアルで見せる事ができる。とすると「〜だと思います」=「改行」「段落」ということか。

また、YouTubeなどの動画配信の場合、相手がどんな人が見るか分からないので、見た人が不快にならないような話し方×話の区切り方が必要なのだろう。かつ、一人でカメラに向かって一人喋りしているという性格上、元気よく「〜だと思います!」とする事で話に抑揚がついて動画がイキイキとしやすいのでは?編集点にもなるし。そういう意味では、「〜だと思います!」は一人動画配信時代の新しい日本語、動画向けの日本語ということなのだろう。しかも圧倒的にライブ配信ではなく収録向き。今後も動画コンテンツはさらに爆発的に増えるはず。ますます聞くようになる日本語の1つだと思います。

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