【用語の使い方】戦争について
補注1:「未来文明史論2019(2)」
「戦争」は軽い言葉ではない。政治家や防衛省の関係者が軽々しく使うと、「現場」をわからない人だと思うようにしている。こう質問したくなる。「あなたは戦地で人を殺せますか?家族や友達が死んだらと想像してください。戦地の負傷は、心身とともに痛いのですよ。もう二度と戻らない人生。まさか無傷で帰還できると思っているんですか?」と。
たぶん外交の延長線上で「戦争」を使用しているのだ、と思う。日本は約70年余り経験していない、戦地に征く気はないだろう。理不尽な理由で、理不尽な命令で、強制的に「軍人」になって、人殺しさせる。メディアや学校では、「自国を守るため、決して侵略ではない、《正義》のために」と。これは、どの戦争でも繰り返される宣伝である。
とはいえ、NPOで中東の戦地で生々しい戦場を経験された、多くの自衛官の方々いることを記したい。戦地で給水活動、国内外の訓練でも「命がけ」なのである。
2019年5月14日現在、アメリカ・トランプ大統領が、中国に多大な関税をかけて「経済」戦争を開戦しようとしている。これからの「戦争」形態は劇的にかわるだろう。公道で自動車を暴走させる無差別テロ、インターネットによるサイバー攻撃、大陸弾道ミサイルではなく宇宙開発による大気圏外からの攻撃など。