小児科医澤田先生との面談
〜たいせつな乳幼児期〜
何年も前からお世話になっている澤田先生と、
今日も約2時間ほど面談がありました。
私自身、約13年ほど保育士の仕事に携わってきた中で、ご縁があった澤田先生。
数年前から職場の先生との繋がりで、子どものことでずっとアドバイスを頂きつつ学んでいます。
子どもたちが幸せな気持ちで過ごすために、たくさんのアドバイスをいただける面談です。
今の日本の子どもたち
先生は、最近の子どもたちの死亡原因について事故や病気などではなく、自らの命を絶つということがトップになっていることを懸念されています。
3歳ごろまでの大人の関わり方が非常に大切だとおっしゃいます。
世間でも、就学前、特に3歳までの時期は人格形成で非常に大切な時期だと言われています。
自ら命を絶ってしまうという悲しいことが起こってしまうことについて深ぼって考えた時、日本の教育のあり方を改める必要があるということに加えて、もっと重要なのが、就学前、特に3歳までの時期です。
就学前の保育の在り方については、まだ何もわからない幼い時期ということで、つい軽視されがちかもしれません。
けれども実は生まれてから物心がつくまでの時期が重要です。
どれだけ大人との心の響き合いを経験して愛情を受けて安心感を心の中に培っていくか。
澤田先生は「あまえ」の大切さを学問的に深く研究されて訴え続けられています。
あまえ子育て
日本よりも先にこの研究は外国で評価された内容です。
あまえ子育ての重要さは日本の教育に浸透していないようです。
さらにいうと知る機会があっても現場で実行することが難しい。
あまえ子育ての深いところを日本中の教育者や保育に携わる先生方が知ったなら、きっと子どもたちの悲劇はぐんと減るだろうと思います。
保育の現場
1人の保育士に充てられている子どもの人数の多さ、報酬の少なさに加えて激務である現場では、人手不足が常になっている。
学校も同じかもしれません。
また、待機児童の問題についても、解消を唱えても、報酬も含めて現場の改善がないなかではなかなか厳しい。
そんななか、日本各地に、澤田先生の研究を理解して働きかけている先生方もいらっしゃるとのこと。
人格形成の大切な乳児期
今日の面談で思ったこと。
赤ちゃんを育てる周りの大人が、本当に大切なことを理解して子育てができたなら、きっと十分な愛情を受けて育って、心にゆとりのある、人にも愛情を与えることのできる人が増えるかも。
そのように心が満たされて育った大人の社会では、職場のパワハラとかなんとかかんとかという劣悪な環境も減るだろう。
ありのままの自分に満足して、あらゆることを乗り越える力のある、そんな大人が増えるかも。
赤ちゃんのころから十分に甘えを受け止めてもらえて、心の響きあいを経験してのびのび育った子は、どんなことも乗り越えて明るく生きていけるんだろうな。
なかなかそのような環境の中にいない子も多くて、虐待などがおこってしまったり、子どもだけでなく大人も心の混乱をおこしてしまう。
人それぞれ色々な考え方もあるけれど、子どものしあわせのためということを1番に考えられる大人になりたいな。
良い社会を作ることができるとしたらまずそこからかも。
社会を作る大人も生まれて最初は赤ちゃんだったから。
考えれば考えるほど奥が深くて、結果、わけわからなくなってきた今日のことでした。
多くの人が幸せな気持ちで日々を過ごせますように。
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イラスト:Loose Drawing