「良心のトランペット」
「われわれは、経験から得られた知恵の教えるところにしたがって、戦争はもう時代遅れなものであることを認めなければならないのです。戦争が、悪の蔓延と増強をくい止めるための消極的善としての役割を演じた時代があったかもしれません」
「が、いまでは、近代兵器のすさまじい破壊力の出現によって、戦争がもはや消極的善として役立つかも知れないという可能性はまったく摘み取られてしまったのです。」
「ですから、人類の生命に生存の価値があり、また人類には末永く生き残ってゆくべき権利があると考えられているかぎり、われわれは、戦争に代わるべき手段を見つけ出さなければならないのであります。」
「われわれは非暴力の意味を、合衆国における人種的正義の闘いのなかで実験してまいりました。しかし今こそ人類は、人間同士が衝突を起こしているすべての地域において、非暴力を試みる時期にきているのであります。そして、それは、国際的舞台における非暴力を意味するのです。」
「平和についての説教」 (M Lキング牧師、「良心のトランペット」より)